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きんゆう女子。お金の学校
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<44>アフターデジタルな世界って想像できる?

こんにちは。
金融ワカラナイ女子のためのコミュニティー「きんゆう女子。」を運営している鈴木万梨子です。

今年、ビジネスパーソンの間で『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』藤井保文・尾原和啓著(日経BP社刊)という本が話題になりました。
みなさんは“アフターデジタルな世界”を想像できますか?
いろんなものをデータにした後の世界、あるいはすべてがつながってしまった世界なのでしょうか。わたしたちが先日お邪魔した「FINSUM(フィンサム)2019」というイベントで関連するセッションがありましたので、今回はレポートにしたいと思います。

デジタル社会のリアル

登壇者は、経済産業省・キャッシュレス推進室長の津脇慈子さん、ロイヤルホールディングス会長の菊地唯夫さん、そして『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』著者の藤井保文さんです。

まず菊地さんが「ギャザリングパントリー」という自社の新しい事例を解説しました。
ギャザリングパントリーとは、「このお店、現金おことわり!」という店舗のこと。人手不足を解決するために、完全なキャッシュレスに踏み切った店のことだそうです。現金を一切使わないことで、会計をスムーズにして計算ミスなどを減らすことができます。

そんなことで?と思うかもしれませんが、お店にとってレジ作業はかなりの負担です。私も学生時代にカフェでアルバイトをした経験がありますが、両替用の小銭を用意したり、最後にレジを締めたりするお金の計算は、どんなに慣れても大変なことでした。その時間を使って絶妙なタイミングで料理を提供したり、清潔感ある居心地良い空間をつくったり、丁寧な接客もできるかもしれません。

<44>アフターデジタルな世界って想像できる?

(左より)経済産業省・キャッシュレス推進室長の津脇慈子氏、ロイヤルホールディングス会長の菊地唯夫氏、『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』著者の藤井保文氏

次にコンサル会社でアジア担当をしている藤井さんから話がありました。藤井さんが考えるアフターデジタルな世界とは「オフラインがない状態」のことを指すそうです。つまり、あらゆる生活の行動がデータ化され、個人とひもづいて見える状態にあるということです。
今のオンラインがもっと便利になるくらいがアフターデジタルなのでは、と思っていた私はとても驚きました。一方ですべてがオンラインでつながる状態というのは、けっこう疲れてしまうかも……とも感じました。

<44>アフターデジタルな世界って想像できる?

しかし、そのあとの中国の保険会社の事例を聞くと、アフターデジタルな社会はもしかしたらすごく居心地の良い状態では? と期待が湧いてきました。その事例が「平安保険」の例です。最近、ワーケーションで上海へ行ったばかり(※)なので身近に感じる話題です。
※「<42>大人のワーケーション in 上海(前半)」「<43>大人のワーケーション in 上海(後半)」でご確認ください

この会社は具合が悪い時にオンラインで相談できるアプリを提供しています。調子が悪くても、病院にいくべきかどうか悩む時ってありますよね。そんな時にチャットで気軽に症状を相談できるようです。また、病院に行く時は適切な病院や医師を探しアプリから予約をすれば待ち時間なく診察を受けることができるとのこと。

ここで注目したいのは、アプリのサービスが中国のとても”ツライ”病院事情を解決している点です。中国では多くの病院に人が殺到してしまい、順番待ちのためのダフ屋まで生まれるほど。なので、待たずに診察が受けられるサービスは利用者にとって大きな助けになるのです。一方で平安保険にとってのメリットは、チャットでのやりとりや行った病院、受けた治療などのデータが取れること、それを生かしてより最適な保険商品をタイミングよく提案することができて成約率がアップすることなどが挙げられます。

オフラインがなくても、良いサービス、さらには自分に合う商品にタイミングよく出会えるということです。

<44>アフターデジタルな世界って想像できる?

セッションでは、キャッシュレスに関する話もありました。10月から本格的にキャッシュレスでのポイント還元が始まった日本では、キャッシュレス率はまだ2割ほどですが、中国ではすでに6割を超えています。
この差は何なのでしょうか? 日中のデジタル化への取り組みについて津脇さんが問いかけました。

藤井さんは、中国企業がデータによってお客様を知りつくし良いサービスを提供している、これがキャッシュレス化のカギなのではとのこと。中国で勝ち残る企業は、お客様が本当に求めるサービスを徹底して提供しつづけているそうです。
おもてなしサービスが一般的な日本社会において、意外とこの基本的な仕組みは忘れているかもしれませんね。データを提供するかわりに本当に受けたいサービスはいったい何なのか。どうすれば継続してそのサービスを提供できるのか。とても考えさせられました。

自分の価値観と向き合おう

藤井さんは、日本では自分らしい生き方をすることを自由と考えている人が多いように思うので、一人ひとりの世界観を実現できるような価値提供を企業は考えていく必要があると熱く訴えていました。

菊地さんも、約2700万人もの人口が減るこれからの令和時代で、今までと同じように将来も「おもてなし」のあるサービスが存在し続けられるのか。その未来の課題をキャッチして、いま何ができるのか。想像しながら挑戦していくことが大切だと話しました。

<44>アフターデジタルな世界って想像できる?

セッション終了後に考えたのは、はたして自分は何に価値を感じているのか? ということです。
自分が大事にしたり、好きだと思ったりすること。そのことを機会ある度に考え、研ぎ澄ましておけば、どんな社会になってもありふれた情報やサービスに埋もれることはないのかなと思いました。

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