はなのたびたび旅日記
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モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

旅好き・仏像好きで知られる、モデル・はなさんの連載「はなのたびたび旅日記」、略して「はなたび」。今回は、発売中の着物の季刊誌『七緒 冬号vol.60』(プレジデント社)の撮影で訪れた大分県竹田市をピックアップ!

(文・写真・イラスト:はな)

茶会、工芸品、お寺。日本らしさに触れる

良き旅の始まりを告げる美しい景色。飛行機から見下ろす阿蘇山の輪郭が青空にくっきりと浮かび上がります。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

私たち撮影隊は熊本空港に降り立ち、レンタカーで大分県竹田市まで移動しました。約1時間半のドライブ。清々(すがすが)しい風景に見守られながら、スイスイ車は山道を走り抜けます。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

竹田市に到着し、藩使者の宿泊所であった史跡御客屋敷に向かいました。こちらで着物に着替え、今回の企画に参加していただくメンバーと合流。

着物は沖縄県の八重山上布の紬(つむぎ)と中古品で購入した帯を持参。着付けはヘアメイクの石川ちえさんにお願いしました。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

旅の目的地、「ガニ湯茶会」が行われる長湯温泉に到着です!
「ガニ湯」とは、長湯温泉の清流芹川に浮かぶ露天風呂のこと。その名の通り、なんとカニの形をしています。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

「ガニ湯伝説」によると、村の美しい娘に恋をしたカニが、「人間になって娘を嫁にしたい」と思うように。その手助けをしようとした寺の僧に裏切られてしまい、最後は川に浮かぶ大岩に生まれ変わったというお話。
ちなみに、ガニ湯の湯は炭酸泉で、撮影隊はぶくぶくと足浴を楽しんでいました。

このガニ湯を囲んで、竹田市の方々が茶会を開いてくださるということで、私もガニ湯がある川のほとりまで降りていきました。

うわー!
なんと、日田杉を使った木のパーツで組み立てられた茶室です。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

大分県竹田市城下町エリアを中心に開催するアートイベント「竹田アートカルチャー」で企画された、可動茶室「KU-SHI」。茶室以外にも、木のパーツを使えば移動建築が楽しめます。台を乗せればテーブルにもなるそう。誰にでも簡単に組み立てられるし、片付けもあっという間でした!

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

そして、メインとなる茶会の亭主を務めてくださったのは、竹田在住の陶芸家・甲斐哲哉さん。野点(のだて)用に作られた茶器の黄色みは、温泉に1週間ほど浸(つ)かることによって色付けされています。お菓子は竹田名物「荒城の月」。地元愛が感じられて、とってもすてき!

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

甲斐さんが天日干しした、野草茶。すぎな、よもぎ、ごぼうの3種類を用意していただきました。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

香り高くて、おいしい! 外の空気と景色に溶け込むお味でした。竹田市のみなさま、すてきな茶会をありがとうございました!

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

さて、竹田市は作曲家・瀧廉太郎ゆかりの街です。街のいたるところに瀧廉太郎さんを感じるスポットがあります。
こちらのトンネル、通ると瀧さんの曲がかかるのですよ(笑)。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

伝統工芸品の「姫だるま」も竹田市の名産品。街を見守る、かわいい「姫ちゃん」です。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

姫だるまの工房にも行きました。おっとりとした表情を浮かべ、普段、目にするいかめしいだるまさんとは様子がまったく違います。体に描かれた松は父、梅が母、竹は子を表しているそう。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

さらに、だるまの体の裏には宝珠が描かれていました。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

仏さまの手のひらに乗る宝珠と一緒です。姫ちゃんに描かれた宝珠は子宮の形をしていることから子孫繁栄の意味も込められています。「姫ちゃん」の愛称で親しまれている、姫だるま。家族をお守りする大切な存在です。

さて、撮影の合間をぬって、竹田市から車で10分ほど走った場所に普光寺というお寺がありました。こちらでは高さ11メートル以上、日本最大級の不動明王磨崖仏にごあいさつすることができます。約12万年前に噴火した阿蘇山から出た火山灰が固まって形成された岩石から彫られたものだそうで、迫力満点!

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

いや~、わがまま言ってスタッフ全員で寄り道しましたが、大正解。中央には不動明王さま、向かって左には制多迦童子(せいたかどうじ)、右には矜羯羅童子(こんがらどうじ)。その巨大なフォルムには心底、驚かされました。
竹田市からは車が必要ですが、お近くに行かれた方はマストな寄り道スポットですよ。お会いできて本当に良かったです!

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

楽しかった竹田市でのロケも終わりに近づいてきました。最後は老舗の和菓子屋「但馬屋」でなんともかわいらしい姫だるまのお菓子をゲット。お茶会でいただいた「荒城の月」も但馬屋さんでいただけます。

モデル・はな、瀧廉太郎ゆかりの地を着物で散策

さらに深く竹田市での「はなたび」を見たい!という方は、ぜひ『七緒 冬号vol.60』をお手に取ってみてくださいね♪

みなさま、良いお年を!

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