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魅せられて 必見のヨーロッパ
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廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

ツアーの行き先としてはあまりメジャーではないけれど、足を運べばとりこになってしまう。そんなヨーロッパの街を、ヨーロッパを知り尽くした作家・写真家の相原恭子さんが訪ねる連載「魅せられて 必見のヨーロッパ」。今回は、ドイツ最古の大学があるハイデルベルクです。一部廃虚のまま残されているハイデルベルク城は、かつてロマン主義者たちのあこがれの的。今も昔も、学生が行き交う街です。

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心癒やされる絵のような風景


日本からの直行便が乗り入れているフランクフルト空港から列車に乗り、マンハイムで乗り換え、計約1時間。ハイデルベルクに到着しました。空港から町なかの中央駅へ出ずに列車に乗れるので便利です。

まずは、旧市街を見晴らす哲学者の道を歩きました。

廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

哲学者の道から望む、ネッカー川、旧市街、ハイデルベルク城、アルテ・ブリュッケ(古い橋=カール・テオドール橋)

緑の森と川、旧市街、古城が織りなす風景は絵のようで、心が癒やされます。

哲学者の道で目に付いたのは、ドイツ、フランス、イタリア、スイスなどからの若い観光客です。最近はこうした国の若者がヨーロッパ内を旅するようになったそうです。列車の割引もあるし、車なら4~5人で乗り込んで、ホテルは取らずに友達のアパートに泊まれば安上がり。手軽に旅できるわけです。イタリアの男子学生3人連れは「ハイデルベルク大学で勉強している友達を訪ねて2泊する。夜は皆で飲みに行くよ」と楽しそうです。

廃虚も残したハイデルベルク城

廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

旧市街からハイデルベルク城を見上げる


一部は廃虚のまま自然の中にそびえるハイデルベルク城。廃虚が好まれたロマン主義の時代(18世紀末~19世紀前半)から、すでに注目されていました。英国のロマン主義の画家ウィリアム・ターナー(1775~1851)など多くの画家がハイデルベルクの風景を描きました。

廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

ハイデルベルク城。敷地内で演劇やコンサートも催されます


廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

ハイデルベルク城にある巨大なワインの樽(たる)

巨大なこの樽は選帝侯カール・テオドールの時代、1751年に完成しました。ワインが22万1726リットル入りました。あまりに大きいので、樽というより建物のようです。ワインを税として徴収していた頃は、この樽に納税されたワインを入れていました。1763年、天才少年音楽家モーツァルトは父親との旅の途上で、この樽を見にハイデルベルク城を訪ねました。

廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

観光客が行き交う旧市街。お土産物店が多いので買い物には便利です

学生牢も! ドイツ最古のハイデルベルク大学

ハイデルベルク大学は、ドイツ最古の大学です。プファルツ選帝侯ルプレヒト1世により1386年に創立され、正式名称はルプレヒト・カール大学ハイデルベルクです。

廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

ハイデルベルク大学の学生牢

大学広場近くに、観光名所になっている学生牢があります。大学当局により1778年から1914年まで、夜中に騒ぐなどした学生を3日間から4週間拘束しました。投獄(!)された学生たちは授業に出る事は許されましたが、それ以外の時間は牢の中で過ごし、壁に多くのいたずら書きを残しました。ガイドさんによれば、名誉の投獄だと自慢する学生も多かったとか。

地元のビールとワインも堪能


廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

クルトゥア・ブラウアライ・ハイデルベルク

散策でのどが渇いたら、ビールです! ビール醸造所&ホテル・レストラン「クルトゥア・ブラウアライ・ハイデルベルク」が旧市街にあります。ダンスホールだった建物がレストランに改造され、エレガントな雰囲気。宿泊、醸造所見学、レストランでは新鮮なビールが楽しめます。

廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

(左)ビールに詳しい案内係のメルツ氏、(右)できたてのビール(ヴァイツェン)

酵母を残したヴァイツェンはフレッシュな味わいです。この店の案内係ユルゲン・メルツ氏のおすすめは、地元のハム、ソーセージ、チーズ、魚のマリネなどのおつまみ。ビールにピッタリです。

廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

大きな器におつまみの盛り合わせが

日本では知られていないものの、地元で人気の高品質なワインといえば「ゼーガー」。旧市街から約5キロ離れたブドウ畑が続く地域、ライメンにワイナリーがあります。数々の賞を受賞しており、ワイン通の方にはおすすめです。

廃虚の城はロマンチック? 学生牢残る大学街 ドイツ・ハイデルベルク

地元で人気のワイナリー「ゼーガー」のトーマス・ゼーガー氏

トーマス・ゼーガー氏は学生時代、北海道のワイナリーへ技術指導に招かれましたが、父親から「まずは家のワイナリーで修業してから」と諭されてあきらめたそうです。「いつか日本へ行ってみたい」と語ります。

散策すれば新たな発見がありそうなハイデルベルク。フランクフルト空港からのアクセスも良いです。

ハイデルベルク(英語)
https://www.heidelberg-marketing.de/en.html

ドイツ歴史古都17都市
http://www.historicgermany.travel/ja/

レイルヨーロッパ
http://www.raileurope.jp

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