永瀬正敏フォトグラフィック・ワークス 記憶
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(62)アートが「存在した事実」焼き付けた 永瀬正敏が撮ったマンハッタン

国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。今回は、米国ニューヨークのマンハッタン。壁に貼られたアートにひかれて撮り、永瀬さんが主演した映画「光」にちなむ展覧会のメインビジュアルとなりました。そのわけは……。

(62)アートが「存在した事実」焼き付けた 永瀬正敏が撮ったマンハッタン

©Masatoshi Nagase

マンハッタンは至る所にアートがあふれている。
イサム・ノグチ氏のように有名なアーティストの作品から、
まだ無名のアーティストの作品まで。

壁に貼り付けられたこの作品も、有名なアーティストの作品なのか、
それとも未来の巨匠の作品なのか、わからない。
しかしとても惹(ひ)きつけられて撮影した。
様々な写真をコラージュした作品だった。

この写真は2017年に、小豆島にある「Gallery KUROgO」のオープニング記念に開かれた、
僕の写真展「『flow』〜from “ RADIANCE〜光〜” a film by Naomi Kawase」の、
メインビジュアルに使用したもの。
この作品がその写真展のメインビジュアルに一番ふさわしいと思った。

この写真展は河瀨直美監督の映画「光」から派生したものだ。
この映画の僕の役は徐々に視力を失っていくカメラマン。
劇中に登場する僕が撮影した写真を、まとめて展示したのがこの写真展だった。

誰の作品とも分からなかった、野外で雨や風にさらされ続ける、
壁に貼り付けられたコラージュ作品……。
時間が経てば、その場から消えてしまうかもしれない。
でも、そこにその作品が存在した事実は、この写真の中に永遠に生き続ける。

そう思った時に、「光」という映画の中で僕が生きた、
中森雅哉という役柄とこの写真がリンクし、
写真展のメインビジュアルにしようと、迷うことなく決めたのだ。

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