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新リチウムバッテリーシステムでコストダウン!  新型バンコン「イン・プラス」

キャンピングカーライフを豊かにしてくれるのが電気製品。エアコンや電子レンジが使えれば、駐停車中の環境はぐっと良くなりますね。そこで問題になるのが電源ですが、そんな電源問題を軽減できる新製品が誕生しました。

(TOP写真=キャンパー鹿児島社の新製品、イン・プラスの外観。出窓も省かれており、外見はハイエースそのままだ/画像提供:キャンパー鹿児島)

軽量で使い勝手良し、難点の値段も改善

RVパーク等が充実していて、外部電源が使えるのが当たり前という欧米と違い、日本では外部電源が得られない場所もまだまだ多いのが現状です。となれば、どうしてもバッテリーに頼らざるを得ませんが、車内スペースや耐荷重にも制限があり、好き放題に積むわけにもいきません。

そこで、近年注目を集めているのがリチウムバッテリーです。従来の鉛バッテリーに比べて軽量でエネルギー密度も高いうえに、ライフサイクルも長いという利点があり、キャンピングカー業界でもサブバッテリーシステムに採用する例が増えています。一番の欠点は値段が高いことですが、最近では安価なモデルも登場するようになりました。

今回紹介するキャンパー鹿児島社製のバンコン「イン・プラス」は、そんなリチウムイオンをバッテリーシステムに採用して低コスト化を実現した一台なのです。

新リチウムバッテリーシステムでコストダウン!  新型バンコン「イン・プラス」

対面にもL字にも使えるダイネット。走行時のシートは7人すべて前向きになる(画像提供:キャンパー鹿児島)

電気の心配軽減、新タイプのバッテリーを採用したニューモデル

「イン・プラス」のベース車はトヨタ・ハイエースのスーパーロング。車体中央にダイネット、リアには収納庫があり、そこに展開式ダブルベッドを配したオーソドックスなスタイルです。乗車定員は7人。就寝定員は大人2人、子供2人で、二人旅にもファミリーユースにも使い勝手の良いレイアウトと言えます。

気になる家電ですが、家庭用エアコンと電子レンジを搭載。1500wインバーターも標準装備しています。これを駆動するのが低価格×高性能で注目を集めているMOVING BASE社の300Ahリチウムバッテリーです。一泊二日程度なら、よほど無駄遣いをしない限り、電気の心配をせずに済むでしょう。

「300Ahでは物足りない、もっと電気を!」という方にはオプションでリチウムバッテリーの「ポータブル電源」が用意されています。これは実にユニークなシステムで、単にポータブル電源を載せるのではなく、走行充電や外部入力を自動で切り替えるリレーを組み込んでシステムの一部として使うというもの。

車内での電気容量がアップするのはもちろん、車外に持ち出して単独の電源としても使える優れものです。外で照明を使いたい、電気ポットでお湯を沸かしたい、なんていう場面でも自由自在。単純に車載バッテリーを増量するよりも使い勝手が向上します。

先日紹介したフレンドリー社のキャメルも、通常のサブバッテリーではなく、ポータブル電源を搭載していました。様々な用途に使われるポータブル電源は価格も安くなってきており、ますますキャンピングカーに採用されていくかもしれません。

標準装備が充実、高いコストパフォーマンス

イン・プラスには、室内を拡幅するサイドウィンドウの出窓はありません。そのため、リアベッド長は1730mmになり、子供用となります(※キャンピングカー構造要件では大人用はベッドは長さ1800mmが必要)が、ボディーを改造しない分、コストダウンにつながります。

新リチウムバッテリーシステムでコストダウン!  新型バンコン「イン・プラス」

出窓を省いた分、リアベッドの長さは173cm。規定に7cm足らないので「子供用」だが、小柄な大人なら十分な大きさだ(画像提供:キャンパー鹿児島)

新しいバッテリーシステムの採用や出窓の廃止などで、イン・プラスの価格は税込み559万600円(ガソリン・2WD)からに抑えられています。同社の類似モデルのレム・プラスと比較してみましょう。

■イン・プラス
エアコン・電子レンジ=標準装備
サブバッテリー=300Ahリチウムイオン
インバーター=1500wを標準装備
価格:税込み5,590,600円~
オプション=リチウムバッテリーのポータブル電源

■レム・プラス
エアコン・電子レンジ・インバーター=オプション
サブバッテリー=鉛バッテリー
サイドウィンドウ出窓あり、就寝定員5人
価格:税込み5,340,100円~

イン・プラスのスペックを考えると、この価格設定はバーゲンプライスと言えそうです。

新リチウムバッテリーシステムでコストダウン!  新型バンコン「イン・プラス」

ダイネットをベッド展開したところ。フラットにすると室内面積をフルに活用できる広さに(画像提供:キャンパー鹿児島)

唯一、イン・プラスについて残念なところがあるとすると、リチウムバッテリー用外部充電器がオプション扱いであるところ。リチウムイオンバッテリーを活用するにはぜひ欲しい装備ですから、これが標準装備だったらなあと思います。オプションリストによれば6万円ほどです。

オーソドックスなレイアウトで使い勝手が良く、電気設備も充実。それでいてお手頃価格のイン・プラス。こうした装備が、これからの国産キャンピングカーの常識になっていくのかもしれません。エアコン付きバンコンを探している方には、ぜひチェックしていただきたい一台です。

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