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永瀬正敏フォトグラフィック・ワークス 記憶
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(102) 新しい事実と向き合った海 永瀬正敏が撮ったカタール

国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。今回はカタールの透き通った青い海。思い込みの怖さに永瀬さんが向き合った一枚でもあります。

(102) 新しい事実と向き合った海 永瀬正敏が撮ったカタール

©Masatoshi Nagase

イメージとは怖いものだ。
詳しく知りもしないで、勝手なイメージでその国の虚構を作り上げてしまう。

僕にとっては、ここカタールもそうだった。
訪れる前、“カタール=砂漠”というイメージがあった。

砂漠のイメージは、ほとんど雨の降らない乾ききった場所で、
水など周りに一切なく、広大な砂漠で、もしいったん迷ってしまったら、
「み、みず……」とオアシスの幻影を見ながら生死の間をさまようような場所……。
そんな固定観念が頭に染み付いていた。

ちょっと調べれば分かることだったのだが、
カタールはアラビア半島の国で、ペルシャ湾に面している。
カタールの砂漠のすぐ横はもう広大な海だった……。
お恥ずかしい……。

以前イランにうかがった時も、
灼熱(しゃくねつ)の国だ、と勝手に思い込んでいて、
突然大雪に見舞われた時は度肝を抜かれた。
軽装しか準備していなかった僕は、
あまりの寒さに慌てて市場でダウンジャケットを購入した次第で……。
お恥ずかしい……。

自分の勉強不足、知識の無さを恥じるばかりだ……。

その国に降り立って初めて、その国のことを実体験として知る、
それはそれで貴重なことなのかもしれないが……。

果てしない砂漠のすぐ前に、この美しいペルシャ湾が広がっていた。
これは自分の中でカタールの勝手なイメージが崩れ、
新しい事実と向き合った時の一枚だ。

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