アンコール・トムの橋に連なる石像たち

城塞(じょうさい)都市遺跡、アンコール・トムの南大門へと続く橋。両側には神々と阿修羅の石像が連なっていた。「乳海攪拌(かくはん)」というヒンドゥー教の天地創造の神話がモチーフになっていて、神々と悪魔が軸に巻いたヘビの胴体を引き合い、海を混ぜることで森羅万象が誕生するという話らしい。神々の像が連なっているのはヘビを引いているからだ。それにしても、どこかで見たことがあるような顔に見えるのは気のせいだろうか。
(カンボジア・シェムリアップ)
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