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気分は大航海! 360度のパノラマが広がる絶景の海城 米子城 (1)

米子城、本丸からの景色

日本の城を知り尽くした城郭ライター萩原さちこさんが、各地の城をめぐり、見どころや最新情報、ときにはグルメ情報もお伝えする連載「城旅へようこそ」。今回は米子城(鳥取県米子市)です。「毛利三川」の一角をなす吉川(きっかわ)広家が築いた城で、本丸からの絶景はまさに見ものです。

【動画】米子城を歩く

吉川広家が築いた城

鳥取県は東西に細長く、かつて中部・西部は「伯耆(ほうき)」、東部は「因幡(いなば)」と呼ばれる別の国だった。米子城があるのは、出雲(島根県東部)との国境に近い伯耆の最西部。因幡よりも出雲と文化的な共通点が多い地域で、戦国時代には出雲の月山富田城(がっさんとだじょう、島根県安来市)を拠点とする尼子経久が侵攻。尼子氏が毛利元就に敗れると毛利氏の支配下となり、豊臣秀吉の時代にも毛利氏が領有した。

石垣を備えた現在の米子城を築いたのは、元就の次男である吉川元春の三男・吉川広家だ。1591(天正19)年に西伯耆・備後(びんご)・出雲など12万石を領すると月山富田城に入り、並行して新たに米子城を築いた。

吉川広家の築造とみられる、裏中御門の石垣
吉川広家の築造とみられる、裏中御門の石垣

本丸からの絶景 360°パノラマ

米子城の魅力は大きく二つある。ひとつは、絶景が望めることだ。標高90.5メートルの湊山に築かれた米子城の本丸からは、360度の大パノラマが広がる。海に浮かぶ大船に乗ってたたずんでいる気分だ。西には中海が広がり、境港や島根半島、その向こうの日本海まで遠望がきく。東には城下町が眼下に、遠くには大山(だいせん)も望める。海と空と山と町、すべてを手に入れたような格別な空間だ。

本丸の天守台と北側の眺望
本丸の天守台と北側の眺望

海の上にいるような錯覚に陥るのは、米子城が中海に臨む「海城」だからだ。現在の湊山公園と鳥取大学付属病院の西側一帯は海で、かつては湊山の西・南・北面が中海に面し、城の半分が中海に突き出していた。東面は中海から海水を引き込んだ二重の堀をめぐらせていた。

米子城の空撮(米子市教育委員会提供)
米子城の空撮(米子市教育委員会提供)

海城は敵が侵攻しやすく、リスクを伴う。よって戦国時代の城は海から少し離れた場所に築くのが一般的だ。それにもかかわらず米子城が海に面しているのには、大きな理由がある。

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