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旅空子の日本列島「味」な旅
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南部藩の風土息づく、屋台街と朝市でにぎわう港町 青森県・八戸市

青森県の東南部、太平洋に臨む漁業・工業の町の八戸。その中心市街は東北新幹線八戸駅から八戸線で二つ目の本八戸駅が玄関口である。南側の丘陵地に役所やオフィスビル、商店、住宅が広がっている。人口は22万余。県東部の中心都市だが、街としての発展は江戸時代、2万石の城下町にある。

歴史を感じる八戸城の城下町

八戸城跡
南部氏が治めた居城跡の八戸城跡

本八戸駅から5分ほどの小高い地にその名残を伝える八戸城跡があり、八戸藩初代藩主の南部直房公の銅像が立っている。弘前を居城にした10万石の津軽藩とは、同じ県ながら言葉、風習、気質など多くを異にする。歴史、風土は岩手県の方が近いという。

城の本丸跡は三八城(みやぎ)公園として整備された市民の憩いの場。訪ねた日は例年に比べて半月も早い桜の満開で、散策や花見客でにぎわっていた。

八戸城角御殿表門
歴史を伝える八戸城角御殿表門

公園の名は「三戸郡八戸の城」の意味。周辺にある藩主をまつる三八城神社や、市内最古とされるおがみ神社、立派な八戸城角御殿表門などに歴史がしのばれる。

表門のあたりから役所やオフィスなどの高層ビルが目に付き、5分ほどで街中を北東から南西に貫く国道340号に行き当たる。銀行やホテル、百貨店、商店が軒を連ねる繁華街である。

安藤昌益資料館
安藤昌益資料館

その一角で足を止めたのが江戸中期の医師の安藤昌益(しょうえき)資料館。八戸で医業を開き、いかなる学派にも属さない独創的な思想をもって階級社会を痛罵した偉大な思想家だ。もうひとつが、大通りの呉服店に生まれ、名作『忍ぶ川』で芥川賞受賞の三浦哲郎の生誕の碑である。

三浦哲郎生誕の碑
三浦哲郎生誕の碑

横丁で地元の味を

繁華な大通りに接して、狭い路地に映画や舞台のセットのような屋台村「みろく横丁」など八つの横丁が密集する八戸横丁街がある。昼はうつろだが、夜はネオンや赤ちょうちんの紅灯の巷(ちまた)と化してさんざめく。

横丁
屋台や小店がひしめく八戸横丁

その一角の肴町の旬菜料理の「らぷらざ亭」で昼食を取った。趣のある奥行き長い店内はカウンター席とテーブル席があってくつろげる。新鮮なサバやイカをはじめ港町・八戸らしく新鮮な魚介が味わえる名物店の一つである。

「八戸せんべい汁定食」
らぷらざ亭の「八戸せんべい汁定食」

名物の「せんべい汁定食」は南部せんべいを砕いて煮立った鍋に入れて食べる。つゆがどろどろにならず、もちもちの食感で、外せない郷土名物である。 郷土の味ではウニとアワビを煮込んだぜいたくな潮汁(うしおじる)の「いちご煮」が代表格。乳白色のつゆに中のウニが朝もやの野いちごを思わせるからの名付けである。お土産には「鶴子まんじゅう」が人気だ。

「鶴子まんじゅう」
八戸銘菓の萬榮堂の「鶴子まんじゅう」

〈交通〉

・JR八戸線本八戸駅下車

〈問い合わせ〉

・八戸観光コンベンション協会

0178-41-1661

※都道府県アンテナショップサイト「風土47」より転載。

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