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つながる、ということ
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人とつながれる道、アリのように探した 指揮者・鈴木優人さん

舞台公演の中止や延期が相次ぎ、舞台芸術やエンターテインメントの表現者にとっては死活問題の状況が続く。一方で、変えられないと思っていた慣行に風穴があく、という現象も起きている。世界的なバッハ演奏楽団「バッハ・コレギウム・ジャパン」(BCJ)首席指揮者で鍵盤楽器奏者の鈴木優人(まさと)さんは、コロナ禍での音楽発信に尽力しながらも、「オンライン発信が正義ではない」と語る。

世界中に広がったコロナ禍で、出歩くことも、人と会うことも、以前のようにはできなくなりました。だからこそ、大勢の人が、つながりについて考え直したようにも思えます。&M、&w、&Travelの3マガジンは、サイトリニューアルを機にマガジン横断インタビュー「つながる、ということ」を企画しました。

ドイツの「ヨハネ受難曲」公演中止、無観客配信

――2020年3月、BCJが、バッハの「ヨハネ受難曲」をプログラムに、7カ国11公演のヨーロッパツアーに出ました。コロナ禍の影響でかなりの公演がキャンセルになりましたが。

悩みに悩んだ末出発したツアーでした。ポーランドのカトヴィツェ、アイルランドのダブリンと2公演を終えた時点で、フランス・リヨンで予定していた2公演が中止に。次のイギリス・ロンドン公演を終えてドイツ・ケルンのホテルに着いたところで、ドイツ公演のうちデュッセルドルフでの演奏会は中止と連絡があった。

その頃ドイツでは、開催可能な集会の規模がどんどん小さくなり、ケルン公演もできなくなった。でも、会場のホール「ケルン・フィルハーモニー」の支配人が気概のある人で、無観客で配信しないか、と提案してくれたんです。

――コンサートの無観客配信はまだ珍しかった頃ですね。

はい。僕らは、配信するならCDも作りたいと、パリから録音技師を呼んで、次の日から「ヨハネ受難曲」のレコーディングを始めました。行く先々でコンサートが中止になるので、BCJのメンバーは、フラストレーションがたまって昼間からホテルでビールを飲んでいるような状況で。技師への依頼、録音機材の調達も含めて、すべて綱渡りでした。

NEXT PAGECD録音中に、警官がやってきた

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