もはやマツダMX-5は「歴史車」 イタリア半島で一斉ファンミーティング

バック・トゥ・ドライブ!
「世界最多販売台数を達成した2シーター・スポーツカー」としてギネス世界記録にも登録されているマツダMX-5(日本名マツダ・ロードスター)。イタリアでも過去30年に、1万5000台以上がオーナーの手に渡っている。
そのイタリアで2021年5月23日の日曜日、「MX-5 バック・トゥ・ドライブ」と題したイベントが初めて催された。国内18都市においてMX-5のファンミーティングを同時開催するというユニークなものだ。マツダの現地法人が企画し、15のクラブが協力した。
【動画】「マツダMX-5 バック・トゥ・ドライブ」トスカーナ会場で
2020年はマツダの創業100年であった。しかし、新型コロナウイルス感染予防のための規制で、MX-5ファンたちは思うように祝うことができなかった。いっぽう今回は2021年4月末に全国で州間移動が解禁されたことから、同好の士との待ちに待った再会を果たすチャンスとなった。実際トリノ、ミラノ、ローマといった大都市の会場では、申し込み開始直後から定員に達する人気ぶりをみせた。
当日は特設のインターネットラジオ「MAZDA RADIO」で、各地の盛り上がりを共有するという仕掛けも用意された。番組中では、4代目MX-5の開発主査で、現在ロードスターアンバサダーを務めるマツダの山本修弘氏も広島から出演した。

筆者が住むトスカーナ州では、1997年の映画『ライフ・イズ・ビューティフル』の舞台として知られるアレッツォが開催都市に選ばれた。13世紀にさかのぼる大聖堂の真隣で、中世イタリアを代表する詩人のひとりペトラルカの生家にも近い公園が会場である。開場時刻よりも先に続々とファンたちが到着。やがて正午を告げる大聖堂の鐘と排気音が混じり合い、参加台数は60台以上に達した。
社会人なりたての夏、レンタカーで北海道を走った思い出が。フルオープンで気持ちよかったな。当時はユーノス・ロードスターって言ってましたね