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「すべてが名場面」声優・山寺宏一が語る『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』

写真撮影=かさこ

キャラクターへの理解が、表現者としての覚悟に

『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2202』のデスラーを演じたことで、より一層デスラーへの思いが強くなったと語る山寺さん。デスラーの過去を知った際には「自分は何も背負っていないなと思いました」と笑いを誘う場面も。ただ、デスラーの一つひとつの選択と決断・覚悟を“声”で表現することには、山寺さん自身も背負うものがあったのではないだろうか。

「僕が思っていた以上にデスラーはいろいろなものを背負っていた。自分の行動に犠牲者が伴うこと、そこに納得しない人がいること、それすらもすべて背負う覚悟を持ち、デスラーは常に決断していました。彼の覚悟を理解して演じないと、口先だけのセリフになってしまいます。描かれた彼の物語を柔軟に解釈してセリフに落とし込むことが僕の役割だと考えながら演じました。あれほど丁寧に物語が描かれていたので、より気持ちが入りましたね」

「すべてが名場面」声優・山寺宏一が語る『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』

2021年6月11日には『宇宙戦艦ヤマト2202』を中心に再構成した総集編『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』が劇場上映される。タイトル内にも書かれている”選択”は、同作において非常に重要な言葉として扱われていた。一足先に視聴した山寺さんもまた、それぞれのキャラクターが取る“選択”に対し「いろんな見方のできる作品」と話す。

「過去に背負ってきたものが、その後の“選択”に大きな影響を及ぼします。ズォーダー(ガトランティスの大帝)も最初は理解できませんでしたが、実は彼も悲しい過去を持っていた。だからこそ全ての愛を否定し、愛を持つ生物を抹消しようとするわけですよね。もし、その過去さえなければ、そんな考えや行動には至らなかったはずです。ボタン一つのかけ違い、一つの選択ミスが、世界をも変えてしまうことになるのだと感じました」

「でも、誰しもが常に小さいものから大きいものまで選択を迫られています。誰かにとっての正しさが、誰かにとっての誤りでもある。だから人は迷いながら生き続ける。過ちをおかすし恥もかく。そういったことが『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2202』ではたくさん語られていました」

デスラーの“選択”も同様だ。ガミラスの人々を守るために選択した行動はガミラスの未来に繋がるが、ほかの星の人々の未来を絶つことにも繋がる。一方ですべての人を救おうと選択をすれば、ガミラスの人々を救うどころか犠牲を払ったかもしれない。『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』を見た山寺さんはこう語るのだ。「さまざまな選択肢の中から一つひとつ選択し決断してきたデスラーの気持ちを深く理解して、これからも演じていこうと思いました」と。

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