&Travel

海の見える駅 徒歩0分の絶景
連載をフォローする

瀬戸内海の青を見渡す、崖の上の無人駅 愛媛県・串駅

串駅とともに望む一面の瀬戸内海。列車も、ベンチも、屋根も、海と同じ青色だった

愛媛県には、下灘駅というフォトジェニックで有名な海の見える駅がある。実はそのひとつ隣にある串(くし)駅も、海の見える駅だ。人の絶えない下灘駅に対して、ひっそりとした串駅。そこには、下灘駅でも味わえない、雄大な景色が待っていた。(訪問:2017年2月)

連載「海の見える駅 徒歩0分の絶景」は、アマチュア写真家の村松拓さんが、海のそばにある駅で撮った写真を紹介しながら、そこで出会ったこと、感じたことをつづります。

見落としそうなほど、ひっそりしたたたずまい

串駅は、松山駅から予讃線の普通列車でおよそ1時間の場所にある無人駅。絶景と名高い下灘駅からは、2.6キロほどしか離れていない。下灘駅で撮影した後、次の列車まで時間があったので、歩いて訪れてみることにした。

下灘駅前から線路沿いの道をまっすぐ歩くこと35分。右手にときどき海を見ながら、集落や木立を抜けて、串駅に到着。駅前に看板はないため、左手に見える小さな踏切が目印だ。訪れたのは2月下旬。小さな菜の花畑が迎えてくれた。

串駅の入口。正面の緩やかな坂を上った先にホームがある
串駅の入口。正面の緩やかな坂を上った先にホームがある

ホームがひとつあるだけの串駅。駅舎もなければ、トイレもない。ホームにちょこんと乗った屋根付きの小さなベンチがトレードマークだ。

串駅のホーム。ミラーが立つあたりで草木が途切れ、眼下に瀬戸内海を見られる
串駅のホーム。ミラーが立つあたりで草木が途切れ、眼下に瀬戸内海を見られる

菜の花畑の脇を抜けてホームに上がると、静けさに包まれた。串駅は、急な斜面の中腹にひっそりと建っており、山側には数軒の民家が立ち並ぶ急斜面、海側にも草木が生い茂る。

それでも、海はしっかりと見える。ホームの中ほどまで歩いていくと、草木が途切れる箇所があり、およそ20メートル下にある海が顔を出す。これほど高い崖から、瀬戸内海を見下ろせる駅はなかなか珍しい。

標高およそ20メートルのホームから見下ろす瀬戸内海
標高およそ20メートルのホームから見下ろす瀬戸内海

青く透き通った海面がひたすら続くさまは、瀬戸内海ではなく、太平洋や日本海を眺めているかのよう。それでも、穏やかな波の様子や、遠くにかすむ数々の小島を目にすると、やはりここは瀬戸内海なのだと再認識する。

ホームに筆者以外の姿がないのはもちろん、見渡しても人の姿はない。ときおり眼下の国道を車が通り過ぎていくが、それもずいぶんと遠くに感じる。さっきまでいた下灘駅には、常に数人の姿はあっただけに、ことさら静かに思えた。

NEXT PAGE坂道を歩いて、崖のもっと上へ

REACTION

LIKE
COMMENT
0
連載をフォローする

SHARE

  • LINEでシェア

FOR YOU あなたにおすすめの記事

POPULAR 人気記事

※アクセスは過去7日間、LIKE、コメントは過去30日間で集計しています。

RECOMMEND おすすめの記事

&MEMBER限定の機能です

&MEMBERにご登録(無料)いただくと、気に入った記事に共感を示したり、コメントを書いたり、ブックマークしたりできます。こうしたアクションをする度にポイント「&MILE」がたまり、限定イベントやプレゼントの当選確率が上がります。

&MEMBERログイン

ID(メールアドレス)
パスワード

パスワードを忘れた方はこちら

&MEMBER登録はこちら

&MILEの加算アクション

  • &MEMBER新規登録:100マイル

    *今後、以下のアクションも追加していきます

  • 朝日新聞デジタル有料会員の継続:100マイル
  • ログインしてサイト訪問:10マイル
  • 記事に「LIKE」を押す:10マイル
  • コメントの投稿:30マイル
  • 自分のコメントに「LIKE」がつく:10マイル
  • アンケート回答:30マイル
  • 「朝日新聞SHOP」での購入:50マイル
  • イベント申し込み:50マイル

&MILEの獲得数に応じてステージがあがり、ステージがあがるごとに
&MEMBER限定のイベントやプレゼントの当選確率が上がります。詳細はこちら