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久保純子 LIFE in N.Y.
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「ワクチン接種の最新リポート」をお届けします!

買い物客が戻ってきた五番街

ニューヨーク在住5年目の、久保純子さん。新型コロナウイルスで世界がめまぐるしく変化する中での、ニューヨーク生活。家族や友人との時間、街で見かけたモノ・コト、感じたことなど、日々の暮らしを通して久保さんが見つめた「いまのニューヨーク」をつづります。

街の風景さえトロピカルな色合いに感じる今

コロナ前までは、子どもの学校への送り迎えも含めて、とにかく歩く歩く。毎日3万歩が日課だった。東西に走るストリート、南北に走るアベニュー、道1本違うだけで雰囲気も、においも一変する。コロナ禍では、人の姿もなく、ゴーストタウン化していたマンハッタンはどこか暗く、色が消えてしまっていた感じだったが、夏の訪れとともににぎわいや活気が戻り、街の風景がトロピカルな色にさえ見えてくるから不思議だ。

ニューヨーク(NY)は、今、ワクチン接種率を上げるべく、必死にあれやこれやと対策を練っている。これがなんともアメリカらしくユニークで、思わず笑ってしまう。人口3億人強、国土も日本のおよそ25倍にもおよぶアメリカでは、州によって、ワクチン接種の方針が違うのだ(ちなみに、学校教育も国で定められた日本のような義務教育はなく、州によって方針が異なる)。NY州では、州の管轄、市の管轄の2種類があり、州は比較的大規模で集団接種ができるコンベンションセンターやスポーツスタジアムでの接種、市は最寄りの薬局や駅など利便性の高い場所での接種を推し進めている。電話もしくはインターネットで予約を取るが、最近はどこも予約なしのウォークインができるようになっている。

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学生が多く集うNY大学の目の前には、「ワクチンに賛成の人は腕をあげて(接種の意味)!」のタイトルを掲げたワクチンバスが。腕をあげた自由の女神の姿も。18歳以上であれば、ジョンソン&ジョンソンのワクチンを予約なしで無料で接種できる

昨年暮れにまずは医療従事者や高齢者への接種が始まり、3月ごろから一般接種も広まってきて、5月中旬には12歳から15歳までのワクチン接種が可能になった。今(2021年7月時点)やNY州の成人(18歳以上)の約7割が1回目を終えている。と順調にワクチン接種が進んだNYだが、4月をピークに、5月に入るとぐんと接種率の伸びが鈍化した。日本同様に、ワクチンに対する考え方はこちらも人それぞれで、「受けたくない」「受けない」という選択をされる方々もいる。

アメリカ疾病対策センター(CDC)をはじめ、バイデン大統領が、「新型コロナウイルスを封じ込めるためには、国民の70%の接種が不可欠」と声高に力説しているだけに、州単位で接種率を上げるべく、躍起になっている。NY州も例外ではない。昨年は、一時1日で1万人ずつ感染者が増えて、医療現場が逼迫(ひっぱく)し、近しい人の命をも奪われる悪夢のような日々を経験しただけに、ウイルスを抑え込むことは市民の切なる願いだ。接種率をなんとか上げようと、今、NYでは様々な策が練られている。 

「こんなところで?」場所と特典はまさに“接種合戦”

工夫を凝らしているのが、接種場所と特典。「え? こんなところで?」という意表を突く会場が次々に登場している。子どもから大人まで、老若男女に愛される「自然史博物館」の名物、巨大クジラの模型の下には特別な接種会場が設けられた。打つともれなく「入場無料券」が特典としてもらえる。

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自然史博物館の巨大なクジラの下には接種スペースが。 クジラもバンドエイドをしているところがなんともおちゃめ。ここでなら子どもも大人も緊張せずに注射が打てる!?

マンハッタン中心のグランドセントラル駅には、通勤客のみならず、予約なしで観光客も接種することができるスペースが誕生。こちらの特典は、1週間の地下鉄乗り放題切符だ。他にも、NBAニューヨーク・ニックスの本拠地であるマディソンスクエアガーデンでは、プレーオフのチケットが当たるチャンスが与えられたり、NY市のコンベンションセンターをはじめとする大型施設では最大でおよそ5億4000万円もの賞金が当たる可能性を秘めた宝くじが配られたり、夏のビーチ客を見込んで、海辺にはワクチンバスが登場したり、あの手この手で「接種合戦」が繰り広げられている。

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グランドセントラル駅の一角に設けられた接種会場。普段は、アートの展示などが行われている。他にも、飲み屋街に臨時接種バスを導入したり、接種者には保育費無料や大学の奨学金を提供するなど、州も市も次々と策を発表している
NEXT PAGE久保家のワクチン接種事情は

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