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京都ゆるり休日さんぽ
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清水焼の「いま」を、この手で 陶芸スタジオ「TOKINOHA Ceramic Studio」<後編>

京焼清水焼の窯元や作家の工房、ギャラリーや陶芸材料の店などが集まる清水焼団地(京都市山科区)にオープンした「TOKINOHA Ceramic Studio(トキノハ セラミックスタジオ)」。シンプルで料理に映えるうつわのショップをご紹介した〈前編〉に続き、今週は、工房と陶芸体験の模様をお送りします。

暮らすように、小さな旅にでかけるように、自然体の京都を楽しむ。連載「京都ゆるり休日さんぽ」はそんな気持ちで、毎週金曜日に京都の素敵なスポットをご案内しています。

作り手と買い手が、互いに見える場所

シンプルな内装に光の差し込む工房。道具や粘土、釉薬(うわぐすり)の材料などが並ぶ
シンプルな内装に光の差し込む工房。道具や粘土、釉薬(ゆうやく)の材料などが並ぶ

ショップと工房を隔てているのは大きなガラス窓だけ。うつわを手に取り選びながら、窓の向こうを眺めると、職人たちが手を動かす様子が映ります。厨房(ちゅうぼう)から焼きたてのパンを店頭に並べるベーカリーのように、作り手の顔や作る工程を可視化し、買い手とひと続きにすること。「どんな人が」「どのように」うつわを作っているかを伝えたいという思いは、ここにも宿ります。

工房とショップは窓一枚を隔てて互いの様子を眺めることができる
工房とショップは窓一枚を隔てて互いの様子を眺めることができる

「ここの店自体は2011年からあって、店の裏で職人たちがうつわを作っていたんです。でも、もっと作っている人やシーンをオープンにしたいという思いがあって。今春のリニューアルにあたり、開放的なガラス窓の工房にしたんです」と、代表の清水大介さん。閉塞(へいそく)的なイメージのある陶芸工房を、シンプルで明るい光の差し込む空間に改装。職人にとっても働きやすく、訪ねてくる人にとっても親しみやすい工房となりました。

制作途中のうつわを運ぶ。成形したうつわは乾燥、素焼きを経て、釉薬を掛け本焼きへ。完成まで2カ月ほどかかる
制作途中のうつわを運ぶ。成形したうつわは乾燥、素焼きを経て、釉薬を掛け本焼きへ。完成まで2カ月ほどかかる
勉強中の職人の習作を色とりどりの釉薬で仕上げた「TOKINOTANE」シリーズ。通常のラインナップより手頃な価格も魅力
勉強中の職人の習作を色とりどりの釉薬で仕上げた「TOKINOTANE」シリーズ。通常のラインナップより手頃な価格も魅力

「若い作り手が、陶芸を仕事として成立させられるような環境を作りたいんです。もちろん、TOKINOHAのうつわを使ってくれるお客さんも。そうして周りの人を幸せにできるうつわであれたら」

清水さんがそう話すのは、自身も作家として厳しい下積み時代を送った経験から。「TOKINOHA」が向かうのは、美術や工芸としての清水焼だけではない、働く喜びや暮らす愉(たの)しみを創出する清水焼の未来です。

NEXT PAGE「今」に合う清水焼にアップデート

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