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いしわたり淳治のWORD HUNT
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謎の呪文を歌詞に 米津玄師が演じる新たな『死神』 

音楽バラエティー番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で披露するロジカルな歌詞解説が話題の作詞家いしわたり淳治。この連載ではいしわたりが、歌詞、本、テレビ番組、映画、広告コピーなどから気になるフレーズを毎月ピックアップし、論評していく。今月は次の5本。

 1 “アジャラカモクレン テケレッツのパー”(落語『死神』、米津玄師『死神』/作詞:米津玄師)
 2 “君のはピンクじゃない。白だ。”(林家ペー)
 3 “半タメ口”
 4 “よっ友”
 5 “眠そうが一番かっこいい”(山里亮太)

日々の雑感をつづった末尾のコラムも楽しんでほしい。

米津玄師さんの『死神』が格好良い。落語の演目『死神』をモチーフにした曲で、落語というのは基本的に会話のやりとりだけで進行するものだから、この歌もまた砕けたしゃべり言葉が美しくリズミカルに音符にはまっていて、ものすごく心地いい。

落語に出てくる謎の呪文「アジャラカモクレン テケレッツのパー」も、そのまま歌詞に流用していて粋である。ただでさえ口なじみのいいこの呪文に、メロディーが付くことでさらに印象的な響きに変わっている。

YOASOBIは小説とリンクさせることで歌詞の世界をぐっと広げたけれど、この『死神』もまた、落語とリンクさせることで新しい聴き応えを生んでいるように思う。もし落語の方をまだ聞いたことがない人がいたら、落語を聞いてからまたこの歌を聴くと、少し違った味わいがするはずである。

コロナ禍のステイホーム期間に落語にハマった人も多いと聞く。音楽と落語。こうしてエンターテインメントの垣根を超えて、新しい表現が生まれていくのはとても健全ですてきなことだと思う。

謎の呪文を歌詞に 米津玄師が演じる新たな『死神』 

おそらく厳密なルールがあるわけではないと思うけれど、テレビに出る人は他の出演者との衣装の色の被りを多少なりとも気にする。

マヂカルラブリーの村上さんは、初めてオードリーの春日さんと一緒になった時、「すみません、ピンク着させてもらってます」と挨拶したのだそう。そして、それは春日さんも同じで、以前、林家ペーさんと一緒になった時に「ピンク着させてもらってます」と挨拶したのだそう。その時、ペーさんは「君のはピンクじゃない。白だ」と言ったのだそう。ペーさんのピンクに対する意識の高さがうかがえる。

酒好きの人が甘いカクテルのことをジュースと馬鹿にしたりする。肌を真っ黒に焼いている人は小麦色に焼けたくらいの人のことを鼻で笑ったりする。きっとこの世界には他にも、私のまだ知らない “濃くてなんぼ”の価値観の世界が、たくさん存在しているのだろう。

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