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2年ぶりの山鉾登場 祇園祭に宿る、災厄に屈しない町衆の心

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長刀鉾の前面に立ち、扇子と掛け声で指揮をとる音頭取© Kyoto Broadcasting System Company Limited. All Rights Reserved

数百年前の舶来の染織物がこんにちまで大切に受け継がれ、「動く美術館」とも呼ばれる山鉾。その一方で、上村さんの集大成の絵を待ち望む大船鉾のように、懸装品(装飾)が現代の芸術家や職人の手によって新調されることも、テクノロジーの力で修復や複製が行われることもあります。祇園祭は、現在進行形で今も進化し続けているのです。

「神人和楽」 200年の時を越え、鷹山が来年復活予定

来年、約200年の「休み山(天災や戦乱などで巡行不能となっていた山鉾)」を経て復活する予定の、鷹山(たかやま)。絵画や文献を頼りに山の復元を進めつつ、途絶えていた囃子曲は、長年北観音山の囃子方を務めていた西村健吾さんの尽力により、北観音山のお囃子をアレンジして作られました。

鷹山(たかやま)の囃子方で鐘を体験する、俳優の鶴田真由さん。囃子曲の音色はぜひ番組で聴いてほしい© Kyoto Broadcasting System Company Limited. All Rights Reserved
鷹山(たかやま)の囃子方で鐘を体験する、俳優の鶴田真由さん。囃子曲の音色はぜひ番組で聴いてほしい© Kyoto Broadcasting System Company Limited. All Rights Reserved

囃子方には町内の子どもたちが「参加したい」と名乗りをあげ、練習に励みます。先述の日本画家の上村さんは、こんなことも言っています。「お囃子のお稽古なんかを聞いてると、伝承いうんはこういうことかと思う。おじいちゃんが我が子に教えるように(愛情を持って)教える。だから、伝わる」

山鉾行事は、それぞれの町が競うように「町の宝」を飾り、にぎわう見物客を楽しませようと趣向を凝らし、人から人へと手を取り汗を流して伝えられてきた、京の町衆文化の結晶です。祇園囃子の「コンチキチン」と絢爛(けんらん)にきらめく山鉾、夢心地のお宝に吸い寄せられる悪霊たち、町衆の汗と涙と笑い声、町に降りてくる神様……。そんな光景を想像すると、喜怒哀楽も、夢も現実も、あの世もこの世も混ざり合うような不思議な高揚感に、胸が高鳴ります。神様をもてなし、自らも大いに楽しもうとする「神人和楽(しんじんわらく)」の心に、祭りは支えられてきたのではないでしょうか。

© Kyoto Broadcasting System Company Limited. All Rights Reserved
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千年の歴史を持つ祇園祭にも、大火や戦災で途絶えたことがありました。しかしそのたびに、祭りは町衆によって復興されてきたのです。今年、建てられた山鉾は、疫病退散の意味を持つ祇園祭を「疫病によって途絶えさせてたまるか」という、町衆の決意のように思えます。2年ぶりの輝く山鉾の姿に、悪霊たちも少しは目がくらんだかもしれません。

2021祇園祭スペシャル~次世代へつなぐ技と心~
8月15日(日)よる8時00分~9時00分
BS11(イレブン)にて放送

2年ぶりの山鉾登場 祇園祭に宿る、災厄に屈しない町衆の心

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