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クルーズへの招待状
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マグナ・カルタ号の小さな川旅 英国づくしテムズ川クルーズの思い出(前編)

ヘンリーオンテムズに停泊するマグナ・カルタ(写真はいずれも上田寿美子撮影)

前回の「クルーズとゴルフの思い出」で一部登場した、ホテルバージ「マグナ・カルタ」号のテムズ川クルーズを、今回はもう少し詳しく紹介します。英国式朝食で目を覚まし、英国の城を訪ね、ロイヤルスワンを数え、伝統の寄宿学校を訪問し、イングリッシュガーデンを散歩した、2006年4月、6泊7日のリバークルーズを振り返ります。

連載「クルーズへの招待状」は、クルーズ旅の魅力や楽しみ方をクルーズライターの筆者がご紹介します。

船長が車でお迎え 至れり尽くせりの旅

「マグナ・カルタ」のテムズ川クルーズは、素敵な英国物語からスタートしました。このクルーズの集合場所は、由緒あるホテル「ザ・スタッフォード・ロンドン」のアフタヌーンティー。優雅に午後のお茶を楽しんでいると「お迎えに来ました」と、マグナ・カルタの船長が現れたのです。その後、船長の車に乗りロンドンの西方約55kmにあるヘンリーオンテムズに移動。そこにはバージ船を改装したマグナ・カルタが待っていました。

マグナ・カルタの施設は主に上階と下階に分かれ、下階(ローワーレベル)には四つのスイート客室がありました。私が使用したのはそのうちの「ヘンリー8世スイート」。チューダー朝第2代のイングランド王・へンリー8世は、6回の結婚でも有名で、このリバークルーズ中訪れるウィンザー城、セントジョージチャペル、ハンプトンコートパレスなどは、ヘンリー8世のゆかりの地。彼の生涯を物語るかのようにスイートには、ヘンリー8世の肖像画と、6人の妻の肖像画がかけられていたのが印象的でした。

ヘンリー8世スイート
ヘンリー8世スイート

上階(アッパーレベル)には書棚のあるゆったりとしたサロンが、乗客たちのくつろぎと、おしゃべりの場となっていました。隣接するダイニングスペースは、楕円(だえん)のテーブルに花が生けられ、時には花びらを散らしたテーブルコーディネートがおしゃれ。そして、屋外のサンデッキに置かれた木製のテーブルや、デッキチェアは、川景色を望む特等席。さらに、前方の景色が見えるジェットバスまで完備していました。

居心地の良いサロンとダイニング
居心地の良いサロンとダイニング

乗客定員8人のマグナ・カルタですが、今回の乗客は、アメリカから来た夫婦と、日本から来た私の3人のみ。船員は船長、料理長、クルーズディレクター兼サービス係の3人のみ。まさに3対3の至れり尽くせりの小さな川旅が始まりました。

初日の夜は、サロンでシャンパンを開け、船長主催の歓迎パーティーが開催され、これから始まるクルーズの説明が行われました。その後開かれた歓迎ディナーのメニューは、ホタテと生ハムのサラダ。骨付き子羊とマッシュポテト。そして、マスカルポーネクリームとチェリーパイ。この船では、毎晩船側で選んだおすすめの白ワインと赤ワインが無料で提供されました。

ところで、ヘンリーオンテムズは、ボート競技「ヘンリーロイヤルレガッタ」の開催地。1839年から始まったこの伝統あるボート競技は英国社交界の夏の風物詩でもあるそうです。

白鳥の泳ぐテムズ川を行く
白鳥の泳ぐテムズ川を行く

2日目の午前中は、この町にある「River & Rowing Museum」を訪問。昔のボートやテムズ川の歴史を解説したテムズ川関連部分と、英国作家ケネス・グレアムが1908年に発表した児童文学「The Wind in the Willows」(たのしい川べ)のミュージアムが併設され、これから進んでいくテムズ川の知識を学び、幼いころ読んだ「たのしい川べ」に出てくるヒキガエルの大冒険を思い出しました。

午後、いよいよマグナ・カルタはハーレイ目指して出航しました。ボートをこぐ人、河畔(かはん)を散歩する家族連れなど、この地に暮らす人々が、テムズ川を進むマグナ・カルタに向かって手を振ってくれたのもうれしい驚きでした。

またこの辺りの川には多数のコブハクチョウが泳いでいました。これらのほとんどが、英国王室が所有する「ロイヤルスワン」と呼ばれ、毎年英国ロイヤルファミリーが小舟に乗り、その数などを調査する「白鳥調べ」(Royal Swan Upping)が行われているそうです。

河畔に建つ赤レンガの家と白鳥。これもロイヤルスワンか?
河畔に建つ赤レンガの家と白鳥。これもロイヤルスワンか?
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