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近代建築の巨匠ル・コルビュジエ、幻の自動車構想

「ル・コルビュジエ—旅・オブジェそしてコレクション」展の会場 (photo : Pinacoteca Agnelli)


20世紀近代建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965)。日本に住む人にとっては、東京・上野の国立西洋美術館が最も身近な彼の仕事であろう。または今日、家具メーカーのカッシーナ社が生産するシェーズ・ロングを思いうかべる読者もいるかもしれない。しかし彼の人生を振り返るとき、もうひとつ忘れてはいけない領域がある。それは自動車だ。

イタリア北部トリノの絵画館「ピナコテカ・アニェッリ」では、ル・コルビュジエと旅をテーマにした企画展「旅・オブジェそしてコレクション」が2021年4月から9月まで開催された。

ル・コルビュジエ展
本人が旅先で手に入れ、創作のインスピレーションを得た物が数々展示された (photo : Pinacoteca Agnelli)

旅にアイデアとインスピレーションを求め続けた彼の人生を、パリの自宅を修復した後に発見されたさまざまな物で回顧するものであった。ル・コルビュジエにとっては「objets à réaction poétique(詩的な反応をするオブジェ)」だったという。代表作のひとつ「ロンシャン礼拝堂」の屋根のアイデアを生み出したカニの甲羅も展示された。

近代建築の巨匠ル・コルビュジエ、幻の自動車構想
ジョルジェット・ジウジアーロによる「ヴォワテュール・ミニマム」のイラストレーション。後方に描かれているのはロンシャン礼拝堂 (photo : Italdesign)

施設面積の限界から、2019年に東京の国立西洋美術館で開催されたル・コルビュジエ企画展からすると、かなり小規模であった。それ以上に残念だったのは個別の展示品に関する解説が、ほとんどなされていなかったことである。また、ル・コルビュジエが19世紀末期に誕生したガソリン自動車にいち早く関心を示していたことも省略されていた。

彼は故郷スイスとは別に国籍を取得したフランスで、航空機メーカー「ヴォワザン」の創業者ガブリエル・ヴォワザンと親交があった。ヴォワザンは第1次世界大戦中に多くの軍用機を供給するが、終戦翌年の1919年には自動車に参入する。ル・コルビュジエはヴォワザン車の1タイプ「C7ルミノーズ」を愛用していた。

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