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ビビッドカラーが呼び込むハッピー 22年春夏NYコレクション

2022年春夏のニューヨーク・コレクションが9月上旬に開催された。主催するCFDA(米ファッションデザイナーズ協議会)の公式プログラムには、デジタル発表も含め6日間で約120ブランドが参加。1年半ぶりに多くのブランドが観客を入れたショーを行い、ニューヨークの経済活動の本格再開を象徴するイベントとしてもにぎわいをみせた。

かっちりジャケット 着心地も追求

屋外でショーを行うブランドが多く、会場に入るにはワクチン接種証明の提示が必要だった。屋内の会場ではマスク姿の観客も多く見られた。

コロナ禍でステイホームを余儀なくされた昨春以降、リモートワークが定着しつつあり、ワードローブはカジュアルにシフトしていた。しかし、今季は久々にかっちりとしたテーラードのジャケットやコートが目立つ。大きめの肩回りでリラックス感を、ビビッドカラーの素材で晴れやかな気分も演出する。

ビビッドカラーが呼び込むハッピー 22年春夏NYコレクション
コリーナ・ストラーダ(ブランド提供)

サステイナブルなものづくりで知られる新進ブランドコリーナ・ストラーダは、ビル屋上にある農園にランウェーをしつらえた。実りの季節を迎えたみずみずしい野菜畑を背景に、多彩なモチーフやテキスタイルを重ねた着こなしを提案した。ジェンダーや年齢、ルーツも体形もさまざまなモデルたちが、それぞれのペースで歩く。夕暮れの暖かな光の中、着る人の個性が際立った。

ビビッドカラーが呼び込むハッピー 22年春夏NYコレクション
モスキーノ(ブランド提供)

モスキーノは、かつてファッションウィークのメイン会場だったブライアント・パークでショーを開いたが、あいにくの雨。水たまりをハイヒールで歩くのは難儀のようだったが、モデルたちは絵本から飛び出したような動物のキャラクター柄のドレスや、キャンディーカラーのスーツをまとい、ハッピーなオーラがあふれた。

ビビッドカラーが呼び込むハッピー 22年春夏NYコレクション
プロエンザ・スクーラー ©Jonas Gustavsson

プロエンザ・スクーラーは、今年オープンした話題の水上公園リトルアイランドにあるシアターが会場。不透明な時代に明るさをもたらしてくれそうなビビッドカラーのジャケットは、肩回りにゆとりがあり、楽な着心地も追求している。

ビビッドカラーが呼び込むハッピー 22年春夏NYコレクション
コーチ ©Courtesy of Coach

コーチは、初代ヘッドデザイナーで、ブランドを象徴するバッグの留め金を発案したボニー・カシンへのオマージュとして、留め金をポイントにしたコートやジャケットを豊富に提案。オーバーサイズのデニムやアンダーウェアを見せる着こなしなど、カジュアルで開放感のあるスタイリングも新鮮だった。

ビビッドカラーが呼び込むハッピー 22年春夏NYコレクション
ピーター・ドゥ ©Greg Kessler courtesy of Peter Do

ベトナム系アメリカ人の新進ピーター・ドゥは、初めてランウェーショーを開催。テーラーリングの技術が際立つパンツスーツやコートなどを発表した。摩天楼を背景にした埠頭(ふとう)でのショーが、都会に生きる現代女性たちのリアルなワークスタイルを浮かび上がらせていた。

ビビッドカラーが呼び込むハッピー 22年春夏NYコレクション
トム・フォード(ブランド提供)

トリを飾ったのは、CFDA会長でもあるトム・フォード。この秋、さまざまな舞台芸術の公演が再開されるリンカーンセンターを会場に選んだ。オーバーサイズのジャケットには、あえてスポーティーなタンクトップなどを合わせ、ミスマッチを狙う。ビビッドカラーを大胆に組み合わせたコーディネートは、ゴージャスでハッピーなムードがあふれ、ウィズコロナ時代のパーティーや社交シーンを華やかに演出するだろう。

ファッションジャーナリスト・市川暁子

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