フィンランドで見つけた“幸せ”
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森の中のアーティストヴィレッジ フィスカルス散歩

何度でも訪れたい心ほぐれる場所

時計台の横には、かつて牛小屋として使われていた建物や、工場で働いていた人たちの住まいだった建物があり、ハンドクラフトのアーティストショップやブティックになっている。たとえ何も買わなかったとしても、かわいらしい店を一軒一軒見て回るのは、心が弾む。

森の中のアーティストヴィレッジ フィスカルス散歩
水辺に映る木立が美しい

このメインストリートを向こう側に渡ると、夏にはマーケットが開かれる広場と、かつては鍛冶(かじ)場で、今はレストランとミュージアムになっている建物などがある。このあたりで川の流れは緩やかになり、水辺では水鳥が藻をつついたり、羽をふるわせて身づくろいをしていたりする。

水鳥の写真を撮る家族連れ、オープンテラスのカフェで新聞を読む男性、ゆったりとした速度で歩く老夫婦、平和で穏やかな光景が広がる。

森の中のアーティストヴィレッジ フィスカルス散歩
ルピナスの花に包まれた、古い木造家屋のエリア

メインストリートとはいったん離れ、広場の奥へとそのまま道なりに歩いていくと、かつて製鉄所の労働者たちが住んでいたというエリアがある。古い木造の赤い家々は、今でも大切に手入れされて、愛らしい小物が飾られた窓からは、人々の暮らしを感じる。

このあたりから道は緩い坂になり、上ったところにフィスカルスの歴史や昔の生活を展示するこぢんまりとしたミュージアムがある。そして、その先には穏やかな湖が。

森の中のアーティストヴィレッジ フィスカルス散歩
坂道を上りきると湖が広がっている

フィスカルスは何度か訪れたが、どの季節もそれぞれの良さがあった。ルピナスの花が咲き乱れ、カフェやお店がオープンして活気づく夏も、しっとりとした空気の中、古いレンガ造りの陰影がより美しく見える秋も、白い雪で覆われ、地元の人たちがひっそりと過ごす冬も。

華やかではないけれど、美しく質のいいものを大切に使い、自然の中で静かに暮らすフィンランドの人たちのセンスがとてもよく表れている場所のように思う。

森の中のアーティストヴィレッジ フィスカルス散歩
もとは工場だった建物をリノベーションしたホテル。フィスカルスにはこのほかにも19世紀に開業した老舗のホテルもある

知らない町を新鮮な気持ちで探索するのも楽しいけれど、お気に入りの場所を何度も、ゆったり訪ねる旅もいい。アンティークカフェの地元の人たちがおしゃべりしている片隅で、好きな本をゆっくり読んで、それだけで午後を過ごすような。フィスカルスにはそんな時間もまた似合う気がする。

※フィスカルスの観光シーズンは基本的には夏季。オフシーズンはカフェやショップが閉まっていることもあるので、HPなどで営業時間をチェックしてから訪ねることをお勧めします。

フォトギャラリー(クリックすると、写真を次々とご覧いただけます)

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