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男島、ルートヴィヒ2世最後の城 南ドイツの島めぐり・前編

2020年の秋に、取材で南ドイツへ行く機会がありました。この直後にドイツは約半年間も続く厳しいロックダウンに突入。図らずもすべりこみセーフの旅となったのでした。知られざるドイツの田舎町で出会った、美しい景観や多彩な文化をお届けします。(後編はこちら

【動画】静かなキーム湖畔の様子

「バイエルンの海」に浮かぶ島

この旅のハイライトは、南ドイツの島めぐり。ここで地理に詳しい人なら、あれ?と思うかもしれませんね。ドイツで海に面しているのは北部のみで、南ドイツに海はありません。

今回訪れたのは本物の海ではなく、「バイエルンの海」と呼ばれる州最大の湖、キーム湖。風光明媚(めいび)なアルプス街道に位置し、ドイツでは人気の保養地ですが、日本ではまだあまり知られていない穴場中の穴場です。

キーム湖を訪れる人々の最大の目的は、湖に浮かぶヘレンキームゼー城。かの有名な“白鳥城”ノイシュヴァンシュタイン城を建てた、第4代バイエルン王ルートヴィヒ2世の最後の城です。

男島、ルートヴィヒ2世最後の城 南ドイツの島めぐり・前編
ドイツで一番有名な城といえば、ロマンチック街道のノイシュヴァンシュタイン城

ノイシュヴァンシュタイン城があまりに有名すぎて、地味な存在になりがちなヘレンキームゼー城ですが、じつは規模の大きさと投入した費用はあちらを上回り、おかげで国家財政が傾いたといわれるほど。

と、ここまでは知っていたものの、それ以上の情報は日本のガイドブックにはほぼ見られません。マニアックな場所への旅心が躍ります。

キーム湖畔のリゾート地、プリーン

島めぐりの拠点となる町は、プリーン。南ドイツ最大の都市ミュンヘンから、列車で南東へ向かい約1時間で到着します。夏季は駅から湖畔までミニ機関車が運行しているそうですが、時季外れだったため徒歩で向かいました。

男島、ルートヴィヒ2世最後の城 南ドイツの島めぐり・前編
夏季はレトロなミニ機関車が運行。今回は写真だけパチリ

湖畔のホテル「シュロスブリック」にチェックインした時には、すでに夕方。島めぐりへは翌日早めに出発することにして、付近の散策に出かけることに。

男島、ルートヴィヒ2世最後の城 南ドイツの島めぐり・前編
バルコニーからキーム湖が見えるホテル「シュロスブリック」。夕食は隣のレストラン「シラー」でとりました

キーム湖畔には、瀟洒(しょうしゃ)なホテルやレストランが並んでいます。夏はウォータースポーツを楽しむリゾート客でにぎわうそうですが、コロナ禍のオフシーズンとあってとても静か。

遊覧船が出港する桟橋で、早速ルートヴィヒ2世(のモニュメント)とご対面。存命時には人目を避けひきこもっていた彼ですが、今では町の観光大使の役目を果たしています。

男島、ルートヴィヒ2世最後の城 南ドイツの島めぐり・前編
船着き場に立つルートヴィヒ2世のモニュメント

プリーンからキーム湖の島々や、対岸の町に渡る主な交通手段は船。桟橋には観光遊覧船の他、個人が所有するヨットや小型漁船が並んでいます。

日も暮れてきたので夕食をとろうと湖畔のカフェ・レストラン「シラー」へ。ほとんどの人が同店の人気メニューらしき窯焼きピザを食べていましたが、私は、キーム湖に行ったら絶対これを食べるぞ~と心に決めていた、湖で採れる名物の魚「レンケ(Renke、マスの一種)」をはりきってオーダー。

男島、ルートヴィヒ2世最後の城 南ドイツの島めぐり・前編
キーム湖の魚レンケのグリル。付け合わせはトリュフがのったぜいたくなサラダ(こちらがメインのような)。ビールはミュンヘンのアウグスティナー

登場した魚料理は意外と地味な姿だったものの、しっかりした味わいの白身魚でおいしくいただきました。ビールは1杯だけにして、明日に備えて早めにベッドへ……。

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