世界の街へ
連載をフォローする

女島、バラとビールと修道院 南ドイツの島めぐり・後編

どこもかしこも、花、花、花……

花盛りなのは、お墓だけではありません。畑も、ペンションも、民家の軒先も、あっちもこっちも花、花、花。この島は、知る人ぞ知る「花の島」なのでした。

女島、バラとビールと修道院 南ドイツの島めぐり・後編
修道院そばの庭園。色とりどりのバラが見事に咲き誇っています
女島、バラとビールと修道院 南ドイツの島めぐり・後編
花で彩られたゲストハウス。島の宿はどこもきれいに手入れされています

「ガーデン用品&贈り物」という看板を掲げたお店を見つけたのでのぞいてみました。

女島、バラとビールと修道院 南ドイツの島めぐり・後編
庭に飾るオブジェや園芸用品、可愛い雑貨たち

店内には、バラのお茶やバラせっけんなどが所狭しと並んでいました。お店の人にお話をうかがったところ、島で育てたバラを使って、すべて手作りしているそうです。

女島、バラとビールと修道院 南ドイツの島めぐり・後編
バラのシロップを購入。ゼクト(ドイツのスパークリングワイン)やヨーグルトに入れて、繊細な味と香りを楽しんでいます

フラウエン島には古くから芸術家や作家が住み、19世紀にはヨーロッパで最も古いアーティスト・コロニーの一つとなったそう。現在も島で暮らしながら創作活動をするアーティストが多く、ギャラリーや陶芸工房などが点在しています。静かで美しい島を歩いていると、彼らがこの地に魅了され、作品として残さずにはいられない気持ちがわかるような気がします。

名物は、キーム湖の魚とビール

島には、漁業で生計を立てている家族もいます。

女島、バラとビールと修道院 南ドイツの島めぐり・後編
1857年から続く魚屋さん。燻製(くんせい)魚のサンドイッチが評判ですが残念ながらこの日はお休み

キーム湖には約30種類の魚が生息しているそうです。なかでもキーム湖ならではの名産が、前日に湖畔のレストランでも食べた「レンケ」というマスの一種。地元の人から、この辺りではフラウエン島の魚が一番おいしい、との情報を得ていた私は、修道院に属するレストランでレンケを食べるのを楽しみにしていたのでした。

女島、バラとビールと修道院 南ドイツの島めぐり・後編
修道院に属するレストラン「Klosterwirt」(写真の右端部分)。ホテルも併設されています

いざ店内へ入ってみると、ちょうど船が着き団体客がやってきたところで満席状態。ああ残念……とがっくりきていたら、お店のおじさんが「ちょっと待ってて。何とかするよ!」と、一人分の席を用意してくれました。一人旅をしていると、こういった地元の人の優しさがうんとしみるんですよね。思わず目頭が熱くなってしまいました。

めでたく席を確保し、早速魚料理を注文。と、いきたいところだったのですが、団体客のためにキッチンがてんやわんやで、料理を出すまでに時間がかかるとのこと。帰りの船の出港時間を考えるとどうしても無理だったので、泣く泣く魚はあきらめて、ビールだけいただくことにしました。

女島、バラとビールと修道院 南ドイツの島めぐり・後編
おすすめの黒ビール。コクがあってとってもおいしい!

フラウエン島にはビールが飲めるお店がいくつもあって、ビール醸造所まであるのです。こんな小さな島なのに、さすがはビールの名所、バイエルンですね。

魚料理は残念でしたが、次回の楽しみができました。今度はゆっくり時間をとって、花咲く宿に滞在してみたいです。夏に湖で泳いでバーベキューをするのも楽しそうだし、12月に開かれるクリスマスマーケットも、それはそれは厳かでロマンチックなのだそう。修道女たち手製のマジパンやレープクーヘン(クリスマス菓子の一種)、秘伝レシピの薬草酒に、島のフルーツで作るフルーツパンチ……ああ、想像しただけでうっとりします。

いつかの旅を夢見ながら、静かな楽園を後にしました。

・ドイツ観光局
 https://www.germany.travel/en/home.html
・バイエルン観光局
 https://www.bayern.jp/
・キーム湖観光局
 https://www.chiemsee-alpenland.de/
・フラウエンヴェルト女子修道院
 https://www.frauenwoerth.de/
・klosterwirt(レストラン)
 https://www.klosterwirt-chiemsee.de/

REACTION

LIKE
COMMENT
0
連載をフォローする

SHARE

  • LINEでシェア

FOR YOU あなたにおすすめの記事

POPULAR 人気記事

※アクセスは過去7日間、LIKE、コメントは過去30日間で集計しています。

RECOMMEND おすすめの記事

&MEMBER限定の機能です

&MEMBERにご登録(無料)いただくと、気に入った記事に共感を示したり、コメントを書いたり、ブックマークしたりできます。こうしたアクションをする度にポイント「&MILE」がたまり、限定イベントやプレゼントの当選確率が上がります。

&MEMBERログイン

ID(メールアドレス)
パスワード

パスワードを忘れた方はこちら

&MEMBER登録はこちら

&MILEの加算アクション

  • &MEMBER新規登録:100マイル
  • 記事に「LIKE」を押す:10マイル
  • コメントの投稿:30マイル
  • 自分のコメントに「LIKE」がつく:10マイル
  • *今後、以下のアクションも追加していきます

  • 朝日新聞デジタル有料会員の継続:100マイル
  • ログインしてサイト訪問:10マイル
  • アンケート回答:30マイル
  • 「朝日新聞SHOP」での購入:50マイル
  • イベント申し込み:50マイル

&MILEの獲得数に応じてステージがあがり、ステージがあがるごとに
&MEMBER限定のイベントやプレゼントの当選確率が上がります。詳細はこちら