“かっこいい”との付き合い方
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ソル・ギョング「芯がある人は、時間がたつほどかっこよさが深まっていく」

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内面の豊かさを持っている人がかっこいい

「やっぱり若いときには、『かっこよさ』というのは姿形によるものが大きいと思っていたこともありました。ただ、今くらいの年齢になってくると外見的なものには限界もありますし、あくまでも内面が満たされている人だとか、何かの完成に向けて取り組んでいる過程を見て、『かっこいいな』と思うようになりました。それに、芯にかっこよさを持っている人であれば、時間がたてばたつほどそのかっこよさが深くなっていくんじゃないかと思います。外見的な華やかさもかっこよさではあるけれど、究極としては内面の豊かさを持っている人がかっこいいのではないでしょうか」

ソル・ギョング自身、『名もなき野良犬の輪舞』ではジェホというキャラクターの役作りとして、これまでにないスタイリッシュな「かっこよさ」を発揮して新たな一面を見せた。当初はそうした出(い)で立ちになることに抵抗もあったという。

ソル・ギョング「芯がある人は、時間がたつほどかっこよさが深まっていく」

「同作のビョン・ソンヒョン監督からの提案だったんです。最初に監督の要望を聞いたときは、あまりにも意図的に外見を作りこみすぎているのではないかと思って少し拒否感がありました。というのも、私自身がスタイリッシュな方向で格好つけたりすることのない性質だったということもあって。でも監督から『ジェホはスタイリッシュだけれど、内面には子どもみたいなところがあって、そのギャップを際立たせるためにも外見を作りこみたいんです』と言われて、その言葉を理解できたので、その後はこの作品でスタイリッシュな役作りをすることに対しての抵抗はなくなりました」

今作『茲山魚譜-チャサンオボ-』にも、たくさんの魅力的なキャラクターが登場する。そんなキャラクターたちの「かっこよさ」についても教えてもらった。

「おっしゃる通り、この作品には素晴らしい、魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。序盤に少しだけ登場する王の正祖は、当時の社会にあって官僚たちとは違った考え方を持つ魅力的な王だったと思います。丁若銓の弟も、兄と考え方や目指すところは違えど、認め合いながらお互いに高め合うことができていました。島で出会う張昌大にももちろんかっこいい部分がありましたし、丁若銓の世話をしていたカゴさんもかっこいい人物ですね。女性の立場が弱かったであろう時代においても、男性たちによくない部分があれば、しっかりと批判のできる人でした。そんなふうにいろんなキャラクターのことを考えると、『茲山魚譜-チャサンオボ-』って、腐敗した官吏たち以外はかっこいい人たちばかりが出てくる映画ですよね。あらためて、かっこよさというのは、その人なりの信念を貫ける人ということなのかなと思いました」

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PROFILE
ソル・ギョング

1968年5月生まれ。主演作『シルミド/SILMIDO』(03)で韓国最初の観客動員数1000万人を超えた俳優となる。そのほか『TSUNAMI‒ツナミ‒』(09)、『監視者たち』(13)、『名もなき野良犬の輪舞』(17)、『殺人者の記憶法』(同)など出演作多数。


『茲山魚譜-チャサンオボ-』
監督/イ・ジュニク 脚本/キム・セギョム 出演/ソル・ギョング、ピョン・ヨハン、リュ・スンリョン、イ・ジョンウンほか 配給/ツイン 公開/2021年11月19日よりシネマート新宿ほか全国順次

<ストーリー>
朝鮮王朝後期、熱心なカトリックであることを理由に、天才学者・丁若銓は黒山島に配流される。島民たちは戸惑いながらも彼をもてなし、若銓も豊かな自然や人々との出会いを慈しむようになる。知識に飢え、独学で学問をする漁夫・昌大と知り合った若銓は、学問を教える代わりに海についての知識を教えてくれるように頼む。やがて2人は互いの師匠であり友人となっていき、若銓は魚類図鑑『茲山魚譜』を進めてゆくが――。

『茲山魚譜』の詳細はこちら

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