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アルコールフリーのワインも登場 ドイツのビオ・ワイナリーをめぐる旅

近年大変貌(へんぼう)を遂げ、評価が上昇しているドイツワイン。2021年3月には「ドイツのワイン文化」がユネスコドイツ委員会により無形文化財として国内登録されました。今年の夏、ドイツワインの最新トレンドを探るべく、ライン川周辺にある有機栽培のブドウを使った「ビオ・ワイナリー」をめぐりながら、古城レストランやクルーズを楽しみました。豊かな自然のなかで美酒、美食、絶景が味わえるワインツーリズムは、これからの時代にますます人気を集めそうです。

【動画】バッハラッハの古城ホステル、シュターレック城からロマンチック・ラインを望む

ワイン試飲マラソンで約100種をテイスティング

アルコールフリーのワインも登場 ドイツのビオ・ワイナリーをめぐる旅
ドイツのビオ・ワイナリーをめぐる旅。ブドウ畑で飲むワインは最高

2021年8月後半、ドイツワインの広報を担うドイツ・ワインインスティトゥート(以下DWI)の取材ツアーに参加しました。コロナ禍で久しぶりに催行されたツアーに集まったのは、(私をのぞいて)各国のワイン・ジャーナリストたち。専門家の方々のための専門的な内容のツアーへ図らずも参加することになり、一種のアスリートのようなワイン・ジャーナリストの世界を体験させていただきました。

テーマはドイツワインのトレンド。「ビオ」「サステイナブル」「ローアルコール」をキーワードに次々とビオ・ワイナリーをめぐり、各醸造所で8~10種ほどを試飲。4泊5日で100種ほど試したでしょうか……。

ドイツのなかでもワイン産地が集中するライン川周辺は、世界遺産「ライン川渓谷中流上部」の川下りや古城めぐりなど、観光もワインも堪能できる風光明媚(めいび)なエリア。今回は日本からの旅行者でもアクセスしやすいワイナリーを中心にご紹介します。

バッハラッハで、ビオ・ワイン博士に出会う

ワイン生産地、ミッテルライン地域に属するバッハラッハ。ここでビオ・ワインの第一人者といわれるランドルフ・カウアー氏が家族と営む醸造所「ヴァイングート・ドクター・カウアー(Weingut Dr. Kauer)」を訪ねました。

カウアー氏は「ワイン大学」として世界的に有名なガイゼンハイム大学で博士号を取得し、同校でビオ・ワイン専門の教授を務めるビオ・ワイン博士。ドイツは10年で有機栽培ワインの作付面積が約3倍も増えたといわれるビオ・ワイン大国ですが、カウアー氏は学生だった1980年代からワイン造りを始め、いち早くビオに取り組みました。

ライン川沿いの急勾配の丘に広がるブドウ畑を案内していただきました。

アルコールフリーのワインも登場 ドイツのビオ・ワイナリーをめぐる旅
転げ落ちそうな急斜面のブドウ畑。隣ではひまわりを栽培

栽培されるブドウは95%がリースリング種。ドイツで最も多く、様々な土壌で栽培されている品種ですが、ライン渓谷の急斜面にあるスレート(粘板岩)の土壌からは、特に高品質のリースリングが生まれるのだそうです。

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ミネラル感たっぷりの繊細な味わいのワイン。ラベルにもスレートをデザイン

世界遺産ロマンチック・ラインの川下り

ライン川を訪れたからには、ドイツ観光のハイライトのひとつ、川下りは外せません。バッハラッハから観光船に乗車し、ザンクト・ゴアールまで40分ほどの船旅を楽しみました。

【動画】ライン川下りは、強風に飛ばされそうになりながらも気分爽快。疲れが吹き飛びそう

中州に浮かぶプファルツ城、古城ホテルとして人気のシェーンブルク城、伝説の舞台となった難所、ローレライ。次々と現れては通り過ぎていくドラマチックな景観にツアー一行は大喜び。誰からともなく、ビールで乾杯しよう!という声があがります。一日中試飲しているのにまだ飲めるなんて、プロってすごい……と内心驚愕(きょうがく)しつつ私も杯を交わしました。ビールは別腹、と自分に言い聞かせつつ。

ザンクト・ゴアールに到着すると、山上にそびえる古城ホテルでランチが待っていました。

アルコールフリーのワインも登場 ドイツのビオ・ワイナリーをめぐる旅
ライン川で最大の城、ラインフェルス城は人気の古城ホテル

13世紀半ばに建造されたラインフェルス城は、かつてはライン川の関所としての役割を担っていたそうです。度重なる攻撃にも耐えた難攻不落の要塞(ようさい)でしたが、18世紀、フランス軍に破壊され、廃虚となってしまいました。20世紀に修復され古城ホテルとして開業した際も、破壊された城壁はそのまま保存され、現在は要塞博物館として公開されています。

アルコールフリーのワインも登場 ドイツのビオ・ワイナリーをめぐる旅
絶景レストラン。ここでもしっかり試飲用のワインが用意されていました

レストランからはライン川屈指の絶景が。対岸にはローレライやネコ城の姿も見えます。夜景や朝日もさぞかし素敵なことでしょう。このままここに泊まりたい……と後ろ髪を引かれながら次のワイナリーへ向かいました。

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