エストニアからオーストリアへ 友を訪ね子連れママ旅

ジャンプ競技場「ベルクイーゼルシャンツェ」に興奮
インスブルックのあるチロル州の観光の目玉のひとつと言われるスキージャンプ競技場「ベルクイーゼルシャンツェ」は、息子とぜひ見てみたかった場所です。あいにくのお天気でしたが、旧市街からトラム1本で行かれると聞き、友人に連れていってもらうことにしました。


世界的建築家のザハ・ハディドさんが設計し、2002年9月14日にオープンしました。助走路の長さは98m。アートのようにユニークな建築とパノラマビューを楽しめます。晴れた日にはアルプス山脈が望めます。この日は雲がかかっていましたが、これはこれで楽しむことができました。

助走路に沿った斜行エレベーターはスピードは出ないものの、ジェットコースターに乗っているような高揚感を味わえるので、息子は大はしゃぎでした。

旧市街地へ戻り、イタリアンの夕食

旧市街に戻り、夕食の場所を探します。出発以来パンやサンドイッチばかり食べていたため、パスタが食べられるイタリアンレストラン「Mamma Mia」へ。

キッズメニューの「ピッツァ・ドナルドダック」は本来ハムを使うのですが、息子の希望でベーコンに変えてもらうことに。地元産の「シュペック」が載っていて驚くほどよく食べていました。

私はアンズタケをふんだんに使ったハムのクリームパスタを。周りのテーブルでも同じものを注文している方が多く、人気メニューなのかもしれません。
街のランドマーク、街塔へ上る
3日目、インスブルック滞在は早くも最終日になってしまいました。晴れ間も出てきて、山肌も見えるように! 期待は高まります。このまま天気が安定してくれれば、ぜひとも山の上へ行ってみたいところです。というのも、エストニアには山らしい山がなく、息子は山を体験したことがないのです。

天気の回復を祈りつつ、まずは旧市街の中心部を散策します。

高さ51mの街塔は1450年に完成しました。時を告げる場所であり、かつては刑務所でもありました。展望台が高さ31mの場所にあります。展望デッキへ上がる手段はらせん階段だけ。暗がりが苦手な息子も登り切りました。塔の上からは町並みと山々が360度見渡せます。


美しいパイプオルガンのある聖ヤコブ大聖堂

聖ヤコブ大聖堂は、インスブルックに来たらぜひ足を運んでいただきたい、個人的にはおすすめナンバーワンスポットです。息子を連れていたのでためらいましたが、教会の中で騒いではいけないと伝え、入ってみることに。内部は石造りの落ち着いた外観からは想像もしていなかった息をのむ美しさで、胸が熱くなりました。

柱に施された淡いピンク色の大理石が窓から差し込む光で際立ち、パイプオルガンの金色の装飾と相まってほれぼれするほどの美しさです。写真撮影は、販売機で撮影許可書(1ユーロ)を購入すればOKでした(ミサの時間帯は観光客は入れませんので、お気をつけください)。
ノルトケッテンバーンで標高1905mへスイスイ
感動の余韻に浸ったまま大聖堂を出ると、山の上の雲が晴れて青空が見えてきましたので、ハーフェレカー山へ行くことにしました。聖ヤコブ大聖堂に近いノルトケッテンバーンのコングレス駅へ。旧市街の中心から徒歩で行かれますので、お子様連れやベビーカーでも山頂を目指せます。ここからケーブルカーとロープウェーを乗り継いで行くのです。

コングレス駅からケーブルカーで標高860mのフンガーブルク駅へ。ここでロープウェーに乗り換えます。

ロープウェーでは標高2256mのハーフェレカー駅まで行かれますが、時間に限りがあったため、私たちは1905mの2番目に高いゼーグルーベ駅まで行くことにしました。ロープウェーはガラス張りで迫力満点です。

ゼーグルーベ駅には雄大な景色を一望できるレストラン、サンテラス「クラウド9」や、子供たちが遊べる空間があります。


ゼーグルーベには天然石のガチャがありました。左側はハートの形の石で2ユーロ、右側は四角い石で1ユーロです。記念にハート形にトライ! どんな石が出るかとワクワクしながら回し、とてもいい思い出になりました。
