フィンランドで見つけた“幸せ”
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マイナス20度の風景 ラップランドの冬の魔法

冬のラップランド。日の出前、美しい薄明の森を散歩していたら、体や持ち物にも異変が起きて……。

四季の美しい自然、アートやデザインを楽しむ暮らし。ライターの内山さつきさんが、フィンランドで日々を豊かにするヒントを見つけ、“幸せ”を感じたスポットや人々の営みを紹介します。

極夜の世界の空の色

冬のフィンランドで、やはり特別だと感じるのは、北極圏への旅だ。フィンランド北部には、手つかずの自然が残るラップランドが広がっている。ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4国にまたがり、伝統的にサーミの人たちが暮らしてきた地だ。クリスマスを控えた今の時期は、場所によっては太陽が顔を出さない極夜の日々が続き、気温もマイナス20度〜30度くらいまで下がることもある。

マイナス20度の風景 ラップランドの冬の魔法
ヘルシンキからラップランドへの旅は、空の色の変化が美しい

極夜の季節に、午前の飛行機に乗ってラップランドに行くと、ヘルシンキから北に進むにつれて、空はだんだん暮れなずんでいく。雲は淡いピンク色に染まり、太陽はどんどん地平線に近づいて、これから違う世界に行くのだという期待感が高まる。

ラップランドのスキーリゾートの町レヴィに通じるキッティラ空港に降り立ったのは、正午過ぎ。冬の高く登りきらない太陽の光は、雲の向こうで弱々しかった。

マイナス20度の風景 ラップランドの冬の魔法
ホリデーシーズンでにぎわうキッティラ空港

スキーをはじめ、オーロラ鑑賞や犬ぞりなど様々なアクティビティーが楽しめる冬のラップランドは、まさにウィンターワンダーランド。世界中からたくさんの観光客がやってきて、空港はこれから休暇を満喫しようとしている人たちの陽気な熱気にあふれている。

着いたばかりなのに、もうおそろいでトナカイの角のヘアバンドを付けているご一行、さっそくおねだりしたのか、ハスキーのぬいぐるみを抱えた小さな女の子。そんな浮かれた様子の人々の、楽しげな空気がほほえましい。

マイナス20度の風景 ラップランドの冬の魔法
ラップランドではよく目にする、サンタクロースのお手伝いをする妖精トントゥのぬいぐるみ

空港からの公共交通機関がなかったので、その日予約していた宿泊施設へはタクシーで向かった。部屋の中からオーロラが見られるというのが触れ込みのガラスイグルーは、樹氷の森の中にあった。氷と雪に包まれた世界に思わず見とれ、写真を撮りたくてたまらなくなった。でも、あたりは無情にもどんどん暗くなってしまう。

マイナス20度の風景 ラップランドの冬の魔法
ベッドに寝たままオーロラが見られるガラスイグルー。この日は残念ながらオーロラは見られなかった
NEXT PAGE15分でまつ毛が凍る、樹氷の森さんぽ

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