オイラ長崎の新名物! 「100年に一度」の大変化体感

今、もっともホットな観光地はどこ? こういうクイズが出たら、私は早押しで「長崎市」と答えます。2022年秋に予定されている西九州新幹線の開業に合わせて、JR長崎駅が大規模リニューアルの真っ最中。駅周辺でも大がかりな工事が続いています。恐竜博物館などの観光施設やユニークな飲食店も続々と誕生。美しい歴史的な景観に新たな観光拠点が加わり、さらに魅力が増しているのです。100年に1度とも言われる大変化が起きつつある長崎市。ワクワク気分で旅に出かけました。(文・写真、宮﨑健二)
長崎駅 新幹線開業控えリニューアル
JR長崎駅に到着するなり、びっくりしてしまいました。何もかもがすっかり新しくなっていたからです。2018年に長崎駅の近くに移転した長崎県庁の展望テラスから、長崎駅を見てみました。

内部がどうなっているのか、気になりませんか。気になりますよね。特別に許可をいただいて工事中の新幹線ホームを見せていただきました。

西九州新幹線は、長崎駅と佐賀県の武雄温泉駅との間を結びます。博多駅から長崎駅に向かう場合には、特急で武雄温泉駅まで行って新幹線に乗り換えることになります。所要時間は最速で約1時間20分。列車名は、今の長崎線の特急の名称を引き継いで「かもめ」に。列車はまだ姿を見せていないのに、名前はもう決まっているのです。なぜでしょうか? 長崎だけに、名が先。なんちて。
新たな名所 長崎市恐竜博物館
さあ、旅を始めましょう。まずはホットな話題から。2021年10月にオープンしたばかりの、長崎市恐竜博物館にやって来ました。建物の外には、おおっ、ティラノサウルスが!

この博物館は、化石や全身骨格など約180点を展示しています。やはりティラノサウルスが人気のようで、こんな全身骨格レプリカがありました。でかっ! すごい迫力です。

展示室はガラス張り。海辺に建てられているので、世界遺産の端島(軍艦島)が見えました。

橋でつながる伊王島 優美な馬込教会
次は、長崎市の西側に浮かぶ伊王島へ。島といっても本土側から橋で渡ることができます。長崎といえば、教会ですよね。この島にあるのは馬込教会。今の教会堂は1931年に建てられました。白亜のゴシック様式で優美さをたたえています。

灯台のそばに、セルフサービスのカフェ
島の北端に行くと、カフェがありました。岬カフェです。店に置かれたコーヒー豆や茶葉を自分で煎って飲むことができます。

伊王島では、2018年に複合リゾート施設「i+Land nagasaki」(アイランドナガサキ)がリニューアルオープンしました。島内には4カ所にカフェが設けてあり、岬カフェはその一つ。宿泊客と島民の方は無料、それ以外の人は1杯100円で、どのカフェも利用できます。岬カフェの近くには、伊王島灯台がありました。

長崎市では2021年が長崎港開港450周年にあたるとして、さまざまなイベントが行われています。船に乗ると、長崎港を特徴づける造船所の大きなクレーンが見えました。そしてその背後に見えるのが、長崎市のシンボル、稲佐山です。

稲佐山にのぼってみようではありませんか。でも、その前に一服。樺島町にあるカリオモンズコーヒー長崎店に行きました。

中南米産の豆を焙煎(ばいせん)。紙フィルターを使わずにコーヒーの粉に湯を注ぎ、フレンチプレスを使ってコーヒーを抽出する方法でいれてくれました。うまかあ。

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