コロナ禍でも復活したドイツのクリスマスマーケット

クリスマスマーケットの本場といえばドイツ。長く暗く、寒さ厳しい冬の始まりに街を彩るクリスマス市は、みんなが心待ちにしている大切なイベントです。2020年はCOVID-19感染拡大により全面中止となってしまいましたが、2021年は一部の都市で2Gルール(※)などの規制下で開催。コロナ禍の中、2年ぶりに復活したクリスマスマーケットを、11月の後半にデュッセルドルフとアーヘンで体験しました。
※2Gルール:ワクチン接種証明書、または回復証明書の所持。
※規制ルールは随時変更される可能性があります。
【動画】巨大観覧車とライン川
欧州の日本? デュッセルドルフのクリスマスマーケット
ドイツ西部、ライン川沿いに位置するデュッセルドルフは、多くの日本企業がオフィスを構え、欧州最大級の日本人街「リトル・ジャパン」としても知られる都市。ノルトライン=ヴェストファーレン州の州都なだけにクリスマスマーケットの規模も大きく、例年は隣国オランダからも大勢の人たちがやってきます。

クリスマスマーケットはクリスマス前の約4週間、アドヴェント(待降節)のシーズンに合わせて開催され、クリスマス前には終了するのが一般的ですが、デュッセルドルフは商業都市だからでしょうか、例年フライング気味のスタートで開催期間も長め(2021年は11月18日~12月30日開催予定)。旧市街の複数の広場が会場となり、それぞれ異なるコンセプトのクリスマスマーケットが開かれるので、一度に色んな雰囲気を楽しめるのが魅力です。
首を長くして待っていた2年ぶりのクリスマスマーケット。初日となる11月18日に、はりきって出かけました。
伝統的なクリスマスマーケット

最初に向かったのは、市庁舎が建つマルクト広場。「Handwerker-Markt(職人の市場)」をコンセプトに開かれる、デュッセルドルフで一番人気の伝統的なマーケットです。

マーケットの入り口で2Gチェックを受け中へ入ると、屋台間の距離をとるために例年より屋台の数が減り、平日の昼間ということもあり人出はまばら。それでも、ガラス細工やクリスマスのオーナメント、キリスト生誕場面を表現する人形「クリッペ」など、毎年出店していたおなじみの職人さんたちの変わらぬ仕事ぶりを見ることができ、感慨深いものがありました。
マルクト広場のすぐそばにあるライン川沿いの広場には、巨大な観覧車が出現。その足元でこぢんまりとしたクリスマスマーケットが開かれ、デュッセルドルフ名物のアルトビールの屋台が出ていました。この辺り一帯は「世界一長いバーカウンター」と異名をとる酒場の密集地。有名醸造所に併設されたビアレストランがいくつもあります。
グリューワインのバリエーションが増加中

ビールもいいけど、クリスマスマーケットに行ったならば、とりあえずグリューワイン(スパイス入りのホットワイン)です。ドイツでは、クリスマスマーケットに行く=グリューワインを飲みに行く、というくらい欠かせないもの。これがなくっちゃ始まりません。
グリューワインは赤ワインベースにスパイスを入れたものが一般的ですが、最近はブルーベリーやエルダーフラワーなど様々な風味がみられるようになりました。とくにデュッセルドルフはホットカクテルが充実していて、年々バリエーションが増えているような気がします。酒場が多い町だからでしょうか?
初挑戦した焼きりんご風味のグリューワインは、香りも味も想像以上に焼きりんご! とてもおいしくてすっかり気に入ってしまいました。この屋台にはざくろのホットワインもあり非常に気になったのですが、1杯ですでにほろ酔いだったので自重。こんな時、もっとお酒が強かったらいいのになあと思うのです。
天使と星のクリスマスマーケット

昼間ののんびりした雰囲気もいいものですが、クリスマスマーケットの美しさが本領を発揮するのは、やはり夜。旧市街を散策しながら、広場ごとに雰囲気の異なるイルミネーションを楽しみました。


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本場のクリスマスマーケット、キラキラしていますね~♪発酵食品に興味のある家族と、ぜひドイツを訪れてみたいです(^^)