コロナ禍でも復活したドイツのクリスマスマーケット

世界遺産第1号! 大聖堂と温泉の町アーヘン
【動画】大聖堂と市庁舎、巨大なプリンテン人形が見守るアーヘンのクリスマスマーケット
デュッセルドルフから電車に揺られること約1時間半。ベルギーとオランダとの3国国境に位置するアーヘンは、ローマ時代から温泉保養地として知られ、その後フランク王国の時代にはカール大帝が都を置き繁栄した古都。旧市街を散策しているとドイツ語に交じってフランス語やオランダ語も聞こえてきたりして、国内にいながらにして異国情緒が感じられる不思議な町です。

カール大帝が礼拝堂として建てさせた大聖堂は、1978年にユネスコ世界遺産に登録された、世界遺産第1号のひとつ。どっしりと壮大な姿にも圧倒されますが、中に入るとさらなる驚きが待っています。ステンドグラスや金色に輝くモザイク画は、何度訪れても思わず息をのんでしまう美しさ。この季節にはクリスマスの厳かな雰囲気も加わり、神々しさがうんと増していました。

この大聖堂と市庁舎を中心にして繰り広げられるアーヘンのクリスマスマーケットは、立地といい雰囲気といい特別で、異世界に迷いこんだかのような美しさ。ベルギーやオランダからも毎年たくさんの人が訪れます。
シンボルは銘菓プリンテン

アーヘンのマーケットでも2Gルールが適用されています。ここのシンボルは、銘菓プリンテン。ニュルンベルク名物として有名なレープクーヘンに似た、スパイス入りの焼き菓子です。アーヘンのプリンテンは形もサイズもトッピングも様々で、ねっとりとした食感が特徴。マーケットのいたるところにプリンテンがいて、ようこそ!と言わんばかりに迎えてくれます。

アーヘンにはプリンテンの専門店がたくさん。クリスマスの季節になるとショーウィンドーの飾りつけも華やかになって、眺めるだけでウキウキしてきます。

「魔女の庭」のグリューワインで乾杯

クリスマスマーケットに行ったら、グリューワインを飲まずには帰れません。アーヘンではここ!と決めている私のお気に入りは、「魔女の庭(Hexenhof)」というレストランが出している屋台。その名前のとおり、魔女がテーマのお店です。

ドイツのマーケットで飲み物を注文する際は、カップ代としてデポジットを含めた料金を支払います。カップを返すとデポジット分が返金されるしくみですが、気に入ったカップはお土産として持ち帰ってもOK。町やマーケットによって様々なデザインがあるので、コレクションする人も少なくありません。
通常はその年の数字が記されるのですが、コロナ禍の今年は新しいカップは作られなかったのでしょう。「2021」は見かけず、(昨年使われることがなかった)2020、またはそれ以前の年のカップを使っているところが多かったです。
ドイツに暮らす私たちは、昨年後半から約半年に及ぶ厳しいロックダウンを経験しました。それだけに今年のクリスマスマーケットはいつにも増して特別な、まさに「希望の光」。寒空の下、喜びにあふれる人たちを眺めながら飲んだグリューワインは、身体を芯からぽかぽかと温めてくれ、これまでの何倍もおいしく感じられました。
・ドイツ観光局
https://www.germany.travel/en/home.html
・デュッセルドルフ観光局
https://www.duesseldorf-tourismus.de/
・アーヘン観光局
https://www.aachen-tourismus.de/
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本場のクリスマスマーケット、キラキラしていますね~♪発酵食品に興味のある家族と、ぜひドイツを訪れてみたいです(^^)
ワインを楽しみながらクリスマスマーケット散策は楽しいでしょうね!煌びやかな夜のクリスマスマーケットはロマンチックですね!