渡辺早織の思い出ちょっぴり、つまみぐい。
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大切な再会×豚とクレソンのれんこん鍋 離ればなれだったものがひとつに

料理好きな俳優・渡辺早織さんが心に寄り添った手料理を紹介する連載です。ほろ苦かったり、甘酸っぱかったり、思い出とつながったご飯は何だか忘れられません。明日を頑張るあなたの活力になりますように……。そんな思いを込めた料理エッセーです。詳しい作り方はフォトギャラリーでご紹介します。

ゆっくりまぶたを閉じて、深く息を吐いた時、どんな音が聞こえて、どんな景色が見えてくるだろう。

1年の終わりが近づいたら、そっと自分と過ごす時間を確保する。

人のいない喫茶店に入ってみたり、木々の音やにおいを感じながらゆっくり散歩したりする。

そこで、「おーい」と自分の胸に声をかけて、「1年大丈夫だった?」なんて聞いてみる。

頭で考えることと、心が感じることは、時として違う。

大切な再会×豚とクレソンのれんこん鍋 離ればなれだったものがひとつに

今年は人生を変えるほどの大きな再会がいくつもあった。

大切に心の中にしまっておいた、もう会えないと思っていた人との再会は、油断するとぶわっと涙があふれて止まらなくなりそうで、我慢するのにやっとだったけれど、すべてが嬉(うれ)しくて、自分の居場所が増えたような安心感があった。

大切な再会×豚とクレソンのれんこん鍋 離ればなれだったものがひとつに

次はこたつでゆっくりご飯を食べながら

ひとつは、“はじめての親友”との再会。

同じ小学校で同じクラブチームだった私たちは、はじめてのお泊まりやはじめてのお買い物も2人いつも一緒だった。

卒業が近づいて、うつむきながら「私たち、親友だよね」と、ドキドキしながら伝えあったけど、別々の中学校に行ってからは自然と会う機会は減っていった。

何年ぶりだろうか、そんな彼女とひょんなことで再会することになった。

待ち合わせ場所でお互いを見つけた時には、恥ずかしいのと嬉しいのがごちゃ混ぜになって「えへへへ」と2人同じように笑った。

子供のときと変わらない笑顔は、もう動くことはないと思っていた思い出が、また動き出したことを教えてくれた。

次会うときは、こたつでゆっくりご飯を食べながらたっぷりお話ししよう。

会いたい人にまた会いたいと伝えられることは、なんて幸せなんだろう。

穏やかに、でも決してやむことのない波のように押し寄せる多幸感で、私の心は満たされている。

そんなことを思いながら、次会う時に一緒に食べるご飯を考える。

年末に実家に帰ると決まって母はお鍋を作ってくれて、これがまた1年分の疲れた体によく沁(し)みる。

その子と会うときも、じんわり体があたたまるお鍋を食べたいな。

忙しい時期だから胃腸に優しくて、でも一味違うわっと喜んでもらえるお鍋。

今日のメニューは決まった。

れんこんのすりながし鍋にしよう。

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