大切な再会×豚とクレソンのれんこん鍋 離ればなれだったものがひとつに

「食欲がない時にも栄養を」 ほくほくとして食べ応えも
れんこんのすりながしは、胃腸があまり強くない私のために「食欲がない時にも栄養を」と姉が作ってくれる料理のひとつでもある。大事な人に作るご飯なのだ。
れんこんは根元の方がもちもちとしていて、先端はシャキシャキとしているため、すりながしには根元を使うとよく合う。
鍋のスープ自体にすりおろしたれんこんがたっぷり入って食べ応えがあるため、鍋にいれる具材は比較的すっと口に入るものがいい。
しゃぶしゃぶしながら、れんこんも一緒に巻けるような食材。
豚バラ肉のスライスとクレソンなんかがいいかなぁ。
スーパーでその日売っている食材を見ながら、希望のものを手にとった。
あとは冷蔵庫に残っている野菜を使おう。
出汁(だし)をとっている間に野菜を切る。
すぐに火が入るようにそれぞれスライサーで薄くしたらお皿にもりつけて、あきないように味がガラッと変わるようなタレも作ろう。
あっという間に準備は整った。

くつくつ煮えるれんこんのお鍋。
さっとしゃぶしゃぶしたお野菜をお肉でくるっと巻いて、口いっぱいにほおばる。
お出汁がしみたやさしいれんこんに、クレソンの苦み、豚肉の甘み、色々なうまみが組み合わさって、幸せなハーモニーを奏でる。
離ればなれだったものが、ひとつにまとまるお鍋。
ほっと落ち着く味がした。

来年の自分へ書く手紙
去年の大みそか、今年の大みそかの自分に向けて手紙を書いた。
うまくいかないときにはそのことを思い出して、去年の自分ががっかりしないようにと、えいっと踏ん張った1年だった。
どんなことを書いたかな。これを開けたら、最後に自分の1年が分かるような気がする。
大きな一歩でも、小さな一歩でも、進んでいることに気づいてあげられる自分でいたい。
そして手紙を読み終わったら、また来年の自分へ手紙を書こう。
色々な思い出と一緒に、来年も前に進んでいけますように。

次は何を作ろうかな。

写真:田中裕馬
dress(RICCI EVERYDAY/RICCI EVERYDAY THE HILL) TEL:03-6455-2446
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