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〈watch〉名画を細密に エナメルの輝き

ゴッホの「モンマジュールの夕暮れ」

「メティエダール」とは、フランス語で芸術的な手仕事のこと。文字盤やパーツに彫刻をしたり、宝石を取り付けたり。こうした職人技が存分に発揮された高級腕時計を、メティエダール・コレクションと呼ぶ。


ジャガー・ルクルトの角形腕時計「レベルソ」は、1931年に発表された歴史のあるモデルだ。その誕生90周年を記念して、エナメルを使った細密画のメティエダール・コレクションが発表された。

〈watch〉名画を細密に エナメルの輝き
クリムトの「婦人の肖像」(左)。裏面に「婦人の肖像」が描かれているレベルソ(右)


ケースバックに描かれている細密画は、ゴッホの「モンマジュールの夕暮れ」、クリムトの「婦人の肖像」、クールベの「レマン湖の眺め」の3点。いずれも近代美術の巨匠たちの絵だが、かつて贋作(がんさく)と判定されたり、盗まれて行方不明になった時期があったりと、いわくつきの作品ばかりである。


時計のケースがクルッと裏返って文字盤が隠れるレベルソの機能になぞらえて、近年再発見された名画が選ばれたのだという。じつは、これに先立って今年の夏に発売された北斎の絵が描かれた「レベルソ」は、10本の限定品が、即完売になっている。

〈watch〉名画を細密に エナメルの輝き
クールベの「レマン湖の眺め」


ジャガー・ルクルトのエナメル装飾の歴史は、懐中時計が一般的であった1890年代までさかのぼる。当時の懐中時計の裏側には、その時計の所有者である貴族や王妃の肖像画が、エナメルで描かれていた。

高級な腕時計は、熟練の技術者によってつくられる。ムーブメントに使われる細かなパーツにいたるまで美しく磨きあげ、時計師が一つ一つ組み上げていく。そうした時計製造そのものもまた、メティエダールと呼ばれるにふさわしいと考えてもいいだろう。丁寧な手仕事がつくる腕時計は、そんな芸術的な価値を持っている。

山本晃弘・アエラスタイルマガジンWEB編集長

◆「レベルソ・トリビュート・エナメル・伝説の秘宝」。それぞれ9万ユーロ(約1150万円、税抜き)。日本では、為替の変動によって2週間ごとに価格が変更される。各10本ずつの限定品。

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