〈jewelry〉新年の挑戦 見栄え抜群のリング
新しい年を迎え、新しいことに挑戦するなら、これまでつけたことのないタイプのジュエリーはどうだろう。

たとえば、Cの字のようにリングの輪が開いた形が特徴的なオープンリング。身につけると指と指の間に宝石が配され、手元全体が華やいで見える。
そして2本の指に装着するダブルリング。こちらは、知恵の輪を思わせるモダンな造形のため、ちょっと個性的な印象になる。
小池陽子がデザインを手がける「コロル」のオープンリングは、緑色の水晶(グリーンアメシスト)が指の間で鮮やかにきらめく。

また、荒木弘美とソフィー・クルーゼルの日仏ユニットによるブランド「ブランイリス」では、シンプルながらも形に凝ったダブルリングが人気という。スパイラルを描きながら2本の指を飾るデザインには遊び心があふれている。
こうした新奇なアイテムは、ときおりトレンドの最前線に浮上してくるが、定着しないものも多い。1980年代には足首を飾るアンクレットが注目されたが、日本人女性はストッキングを着用することが多いため、ストッキングの下のアンクレットは何とも見栄えがせず、すぐにすたれてしまった。
だがオープンリングやダブルリングは、見栄えは抜群で、人目を引く存在感がある。ハイジュエリーブランドでもこうしたデザインが登場しており、魅力的な新アイテムとして定着していくだろう。
ジュエリー・時計ジャーナリスト 本間恵子