城旅へようこそ
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焼失から異例の復活! 異国の風が吹く絶景平戸城

平戸港から見上げる平戸城

日本の城を知り尽くした城郭ライター萩原さちこさんが、各地の城をめぐり、見どころや最新情報、ときにはグルメ情報もお伝えする連載「城旅へようこそ」。今回は長崎県平戸市の平戸城です。12年余りをかけて造ったにもかかわらず、完成後まもなく藩主が自ら火をつけて焼き払ったという、驚くべき歴史を持つ城です。それは……。

【動画】平戸城を歩く

港を見下ろせ、貿易船監視にふさわしい立地

平戸城は、平戸島の北部と九州本土を隔てる平戸瀬戸に突き出す標高約53メートルの丘陵上にある。平戸大橋をはじめ、穏やかな平戸瀬戸を一望できる景観のよさが魅力だ。

1550(天文19)年、平戸はポルトガル船の来航を機にいち早く開港。1641(寛永18)年にオランダ商館が閉鎖し長崎出島に移転するまで、我が国の交易の窓口として機能した。港湾を見下ろせ、行き交う貿易船を監視するのにふさわしい立地が最大の特徴といえる。

南竜崎台場から遠望する平戸城
南竜崎台場から遠望する平戸城

交易と武器輸入で力をつけた平戸松浦氏

この地を治めたのは、松浦(まつら)一族(松浦党)内で勢力を拡大し、戦国大名になった平戸松浦氏だ。松浦一族は嵯峨源氏の子孫を称し、平安時代末期に松浦地域に土着した。平戸松浦氏はその分家にすぎなかったが、鎌倉時代から室町時代にかけて北松浦半島で台頭。北九州一帯で影響力を持っていた大内氏の支援を受けながら、海外交易による経済的発展と鉄砲などの輸入により力をつけ、大村氏や有馬氏らと並ぶ肥前の勢力となった。

1550年に平戸を開港した松浦隆信はキリスト教の布教も認可し、イエズス会宣教師のフランシスコ・ザビエルも平戸を訪れている。平戸は古くから、異国の風が吹く開放的な町だったのだ。観光スポットのひとつ「寺院と教会の見える風景」も、この町らしい独自の景観だ。石垣づくりの壁に囲まれた正宗寺・光明寺・瑞雲寺の向こうに、平戸ザビエル記念教会が見える。

寺院と教会の見える風景
寺院と教会の見える風景

城と城下町の間にある鏡川に架かる幸橋が別称・オランダ橋と呼ばれるのは、1702(元禄15)年に木橋から石橋に架け替えられた際、オランダ商館を築造した際の石造技法でつくられたからという。1984(昭和59)年に修復され、幸橋御門も復元されている。

修復された石橋と、復元された幸橋御門
修復された石橋と、復元された幸橋御門
NEXT PAGE完成直後の城に、藩主自ら放火!

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