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ワーキングスタイル 多様に 22年NY秋冬コレクション

2022年秋冬ニューヨーク・コレクションが2月中旬に開催された。経済を止めないアメリカのコロナ政策を反映し、今季は新しいワーキングスタイルの提案が目立った。多様な人種やジェンダー、体形、年齢のモデルの起用はもはや不可欠となりつつあり、各人が持つ美しさやプライド、エレガンスが追求された。

コレクションの準備が佳境を迎えた年末年始、ニューヨークでは新型コロナウイルスの新規感染者数がピークに達した。ショーを開催できるか見極めが難しいなか、観客を入れて発表するブランドも多かった。

ワーキングスタイル 多様に 22年NY秋冬コレクション
ピーター・ドゥ

新進ピーター・ドゥはメンズのスーツを解体、バランスに変化を加えたセットアップを発表した。モノトーンを基調としたデザインで、シャープなカッティングとワイドパンツの洗練されたシルエットが、ドラマチックに変化する会場の照明で浮かび上がる。感染対策のため2回に分けた小規模のショーは親密な雰囲気で、まるで小劇場で現代アートのパフォーマンスを見るようだった。 

ワーキングスタイル 多様に 22年NY秋冬コレクション
コリーナ・ストラーダ
©Charlie Engman

コリーナ・ストラーダはインディーズ系作品を主に上映する映画館を会場に、リアリティーショー仕立ての短編映像作品を公開した。出演者は、トレンドとして復活しているY2K(2000年代初頭のカラフルで楽観的なスタイル)のルックで決めた。主人公はトランスジェンダーを公表した俳優で、サステイナブルなライフスタイルに悪戦苦闘しながらも順応していく様子をコミカルに描いた。 

ワーキングスタイル 多様に 22年NY秋冬コレクション
エクハウス・ラッタ
©MADISON VOELKEL

エクハウス・ラッタは今季10周年。アーティスティックで個性豊かなデザイナーの友人などをショーのモデルとして起用する元祖とも言えるブランドだ。左右非対称のパターンによるグランジ風ルックのほか、人気のデニムは手仕事のディテールを加えてアップデートした。会場は閉店から数年が経ったスーパーマーケット。壊れかけた床やほこりをかぶったプラスチックカップは、まるでコロナ禍で放置された時間の化石のようにも見えた。

ワーキングスタイル 多様に 22年NY秋冬コレクション
マイケル・コース

ニューヨークの夜を着想源にしたのはマイケル・コース。パーティーやディナーなど、社交シーンにふさわしい華やかに肌を露出するルックを基調に、日中の仕事でも着られるスーツスタイルも提案した。

ワーキングスタイル 多様に 22年NY秋冬コレクション
コーチ

コーチはブランド伝統の70年代調のコートやジャケットから着想し、オーバーサイズに仕立てたレザーアウターなどがキーアイテム。男性モデルもハンドバッグを持って登場した。

ワーキングスタイル 多様に 22年NY秋冬コレクション
アルチュザラ

アメリカの文豪メルビルの「白鯨」にインスパイアされたというアルチュザラは、アメリカン・ルネサンス様式の瀟洒(しょうしゃ)なビルを会場に選んだ。ピーコートやボーダーなどのマリンルックに、タイダイ染めや民族文様のスタイルも加え、新鮮に見せた。

当初はトリを飾る予定だったトム・フォードは直前にショーをキャンセルした。ラルフ・ローレンは来月、独自にランウェイ形式で発表する予定だ。コロナ禍の影響は引き続き色濃く、発表の時期や方法もより多様になってきている。

ファッションウィーク開幕の前日から、ニューヨーク州では、屋内施設を利用する場合に求められたマスク着用やワクチン接種証明の義務化が解除された。しかし、ほとんどのショーでは入場にワクチン接種完了と身分証明書の提示が必要で、主会場のスプリングスタジオではブースター接種の証明も求められた。

ファッションジャーナリスト・市川暁子
写真はブランド提供

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