自分にやさしく、周りにやさしくするべき時があるとすれば今

限界を超える前に誰かに「つらい」と伝えよう
これは本当に良くない状況です。コロナ禍になり、新卒で入社した社員が、ずっとリモートワークで人と直接、話せていなくてつらいといった話がありました。皆さんはいろいろと今の環境で我慢しがちですが、つらいときは誰かにつらいと伝えた方が良いです。まだ大丈夫と思って知らないうちに、メンタルが限界を超える前に、誰かにつらいと伝えましょう。

これから世の中はどうなるか本当にわからないので、嫌いな人からは離れて、自分を大切にしてくれる人と過ごしたいものです。そういう人や時間は何物にも代えがたいものですし、嫌な人間関係から離れられずに、周りばかり気にしていると明日世界が終わった時に後悔します。
悲惨なニュースばかり見ていると疲れてしまいます。特に幼い子どもには意識的に見せないようにした方が良いでしょう。知らず知らずのうちに、むしばまれてしまうということもあると思います。
温かいものを食べ、暖かくして眠って、太陽に当たるべき時
今はコロナとウクライナでの戦争という、人々が経験したことのないことに、私たちは出会っています。誰でもメンタルが弱るのは当たり前なのです。自分は強い、タフだと思っている人でも、しっかり温かいものを食べて、暖かくして眠って、外で太陽に当たることを意識的にすべき時です。

そして、自分が安心できる人と一緒にいたり、前回の記事で書いたようにコミュニティーにいたりすることで自分を守れます。今、大切なのはそういう日常です。
この連載ではいろんな悩みをおうかがいしてきました。その間に人間が一生出会わないかもしれないような出来事が起きました。よく歴史は疫病や戦争で転換期を迎えると言われますが、生きているうちにコロナもウクライナでの戦争も起きてしまいました。
不安なこともあると思いますが、自分にやさしく、周りにやさしくするべき時があるとすれば今です。
◇
塩野誠さんによる連載「不条理とのつきあい方」は今回をもちまして終了とさせていただきます。みなさま、ご愛読ありがとうございました。
- 1
- 2
深い共感を持って、読み進めて深い感銘に打たれていると、なんと今回が最終回。
塩野さん、今まで本当に有難うございました。
貴方の素晴らしい「パイロット(水先案内)」にどれだけ救われたことか。
塩野さんの明確な指針を心に秘めて、この難航路をを渡っていきたいと思います。有難うございました。
先日連載を知ってバックナンバー含めて楽しく拝見していたのですが、連載終了とのこと残念です。意外と反応が少なかったのでしょうか?読者の方から質問が来なかったのでしょうか?&wの方で東京の台所と並んでたら良かったのでしょうか?以前近所でお気に入りの本屋が閉店したのですが、同じようなショックを受けています。
政府からも自助が大事と言われて何だかモヤモヤさせられる時代の中で、ビジネスの第一線で活躍されている塩野さんの冷静かつ他者への思いやりを感じられるメッセージを読んで、自分も日々の仕事に前向きに取り組もうと思っていた所でした。
塩野さん、担当の編集者さん、どうもありがとうございます。たまに連載読み返したいと思います。
因みに、近所の本屋さんはその後少し形を変えて復活しました。また違った形で塩野さんの文章が読める日を楽しみにしています
すみません、今更ですが塩野さんは本を出されたり他の媒体でも発信されてるので、少し失礼なコメントに感じたので補足させて下さい。
この連載はビジネス系のメディアより幅広い読者層に向けて書かれていたかと思うのですが、個人的にはその点を特に良いなと感じていました。
仕事に取り組む姿勢は人それぞれ、同じ人でも人生の時期により変わり得るものかと考えますが、この連載では、様々な立場の方が自分の持ち場で少し頑張ろうと思えるようなメッセージを伝えていただいていたかと感じます。改めてありがとうございました。
ありがたい言葉でした。
不意に意味もなく、簡単に涙がこぼれるようになりました。
無理せずに暮らさないといけませんね。
連載が終わってから拝読させていただきました。
最近は戦争などの暗いニュースばかりで、見ているだけで辛くなってしまうことが多くなりました。
人と会う機会が減って、その辛さを吐き出すことも難しい人もいるのかもしれません。今繋がっている人との縁を大切にしていきたいです。