あの街の素顔
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寿司屋のロールケーキ? いえこれは…… 千葉・銚子の旅

キャベツ畑に映える列車 銚子電鉄

地元の人たちや観光客の足として親しまれているのが銚子電鉄です。自転車が踏切にさしかかった時、遮断機の警報音が。急いでカメラを構えました。

銚子電鉄の電車。緑の中を走っていきます
銚子電鉄の電車。緑の中を走っていきます

上の写真で電車の手前に写っているのはキャベツ畑です。銚子市内を回っていると、収穫時期を迎えた春キャベツの畑だらけ。往年のヒット曲のタイトルにたとえると、一帯は山口いづみの「緑の季節」。麻雀でいえば緑一色(リューイーソー)でした。

収穫を待つ春キャベツ。おいしそうですね
収穫を待つ春キャベツ。おいしそうですね

私は、もしサリンジャーがここにいたらきっとこんな小説を書くのではないか、と想像しました。「キャベツ畑でつかまえて」

おや? キャベツ畑に黄色い花が咲いているではありませんか。菜の花でしょうか。自転車を止めて近づいてみると、キャベツの葉の中央部から長く伸びた茎に咲いた花でした。

寿司屋のロールケーキ? いえこれは…… 千葉・銚子の旅
キャベツの花。私は初めて見ました

あそこに家族で農作業をしている皆さんがいますよ。旅の楽しみの一つは人との出会いです。ごあいさつをしておきましょう。「精が出ますね。ご苦労さまです」

キャベツ畑で汗を流すご家族?
キャベツ畑で汗を流すご家族?

あれれ、よく見たら、かかしでした。

かかしの家族。鳥や動物の食害を防ぐためでしょうか
かかしの家族でした。鳥や動物の食害を防ぐためでしょうか

旅の途中で、こうして作物の実った畑を見るのはのどかでいいものです。
空き地にはタンポポが咲いていました。きれいな球体の綿毛も。

タンポポの花と綿毛。春を実感します
タンポポの花と綿毛。春を実感します

撮影したタンポポと別の花では、虫が蜜を吸っていました。人間の世界はコロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻など大変な事態が続いていますが、虫は虫でこうしてたくましく生きているわけですね。テレビドラマでもCMでもいつも興奮気味の香川照之みたいに私は叫びました。「昆虫すごいZ!」

タンポポの蜜を吸う虫。これもまた春を感じさせてくれます
タンポポの蜜を吸う虫。これもまた春を感じさせてくれます

10キロも続く断崖 屏風ケ浦

ところで、銚子といえば、海ですよね。海沿いに絶景があるというので、行ってみました。屏風ケ浦です。旭市まで実に約10キロも続く断崖。幾重にも重なった地層の断面を遊歩道から間近に見ることができます。

屏風ケ浦の雄大な景色。手前の岩は人の顔のように見えます
屏風ケ浦の雄大な景色。手前の岩は人の顔のようにも見えます

圧巻の風景。見事に地層が水平に重なっています。じっと見つめているうちに、ミルフィーユが食べたくなってきました。

港をぐるりと見渡す 銚子ポートタワー

銚子の港を見るために、銚子ポートタワーに行きました。「ポーッと突っ立ってんじゃねーよ!」なあんて、チコちゃんみたいなことを言ってはいけませんよ。

ツインタワー構造の銚子ポートタワー。入館料は大人が税込み420円です
ツインタワー構造の銚子ポートタワー。入館料は大人が税込み420円です

&Travel読者のみなさま、高いところから失礼いたします。タワーの展望室からは銚子市とその周辺をぐるりと見渡せます。西側の景色を見ていただきましょう。

西方向の景色。見えている川は利根川です
西方向の景色。見えている川は利根川です

展望室から降りて、港に行ってみました。船が並んで停泊していました。

停泊中の船。漁港らしい風景です
停泊中の船。漁港らしい風景です

名物の伊達巻! 鮨「大久保」

船を見ているうちに魚が食べたくなりました。そこで訪ねたのが鮨(すし)「大久保」です。

大久保寿司。ランチタイムだけ営業していました
鮨「大久保」。ランチタイムだけ営業していました

江戸時代から続く老舗の寿司店です。注文した並寿司が目の前に出てきました。ありました、名物の伊達巻! 一緒に皿に載っているほかの寿司を圧倒する大きさ。びっくり仰天です。

伊達巻付き並寿司。税込み1100円です
伊達巻付き並寿司。税込み1100円です

女将(おかみ)さんによると、伊達巻は明治時代の初めに客に出したのが始まりだそうです。もともとは寿司を食べる合間の箸休め。それがだんだん「おいしい」と評判を呼び、存在感を増していきました。今ではすっかり名物となり、これを目当てに店に来る人が少なくないようです。

食べてみると、上品な甘さでつるんとした食感。まるでプリンのようです。もちろん、寿司も新鮮な魚やエビの身がプリプリしていて、港町の寿司店ならではのおいしさでした。

伊達巻について女将さんに話をうかがっていると、切る前の伊達巻を見せてくれました。でかっ!

切る前の伊達巻。ロールケーキのようです
切る前の伊達巻。ロールケーキのようです

自転車のプレートに誘われ 地球の丸く見える丘展望館

旅も終わりに近づきました。実は、借りた自転車の前面にはこんな札が付いていたのです。「地球の丸く見える丘展望館 CAFÈ330°号」。これは自転車ごとに広告を募って収入を得るネーミングライツなのだそうです。

借りた自転車の前面。バスや電車のように行き先を表示しているかのようですね
借りた自転車の前面。バスや電車のように行き先を表示しているかのようですね

これも何かの縁です。地球の丸く見える丘展望館に行ってみようではありませんか。

名前の通り、展望館は丘の上にあります。かなり急な上り坂をひいひい言いながらペダルをこいで、ようやく到着しました。
展望スペースでは360度、どの方角も見ることができ、このうち330度は水平線が見えるのです。さきほど行った屏風ケ浦もはっきり見えました。

地球の丸く見える丘展望館。入館料は大人が税込み420円です
地球の丸く見える丘展望館。入館料は大人が税込み420円です

丸い春キャベツ、見事な球体のタンポポの綿毛、きれいな丸い曲線の伊達巻、そして、地球の丸く見える丘展望館……。丸一日楽しんだ今回の旅。私には銚子の魅力が「丸見え」でした。

■銚子市観光協会
https://www.choshikanko.com/

■妙福寺
https://www.myokensama.jp/

■圓福寺・飯沼観音
http://iinumakannon.com/

■銚子電鉄
https://www.choshi-dentetsu.jp/

■銚子ポートタワー
https://www.choshikanko.com/porttower/

■地球の丸く見える丘展望館
https://www.choshikanko.com/tenbokan/

フォトギャラリー(クリックすると、写真を次々とご覧いただけます)

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