広島電鉄の「紅葉柄」のシートやつり革を内装に使用 バンコン「プラスMR5100」

以前連載でご紹介した「プラスMR」を覚えていらっしゃるでしょうか。街中でも使いやすいサイズが好評のレクビィ(愛知県瀬戸市)のバンコンです。「プラスMR」のバリエーションモデルとして「プラスMR5100」が登場しました。5100の由来は、広島市民の足として親しまれている広島電鉄の5100形路面電車です。
同社では昨年9月に、広島県福山市の新工場開設記念として「ホビクル・カープ仕様車」を限定2台で発売したところ、すでに完売しました。これに続く、広島コラボレーションモデルとなります。

5100形電車の「紅葉柄」の生地をそのまま使用
最大の特徴は、広島電鉄とのコラボで、居室部のシートに5100形電車で使われている「紅葉柄」の生地をそのまま使用していることです。この生地は、耐久性と難燃性は最高度、キャンピングカーの内装材として申し分ありません。ただ、当然のことながらコストは高く、「高級レザー並」だそうです。

車内には広島電鉄の路線案内図も掲げられ、つり革も装備されています。「鉄道ファン垂涎(すいぜん)」の仕上がりとなっている、と思います。

ただし、記事の2枚目にあるデモ車の5100形電車を模した外観の装飾は、あくまでもデモ車のみで、市販車には採用されていません。オプションの用意もないとのことでした。市販バージョンには専用のデカールがつくとのことです。

緑色を基調とした配色で、明るい車内
ベース車はトヨタ・ハイエースのワイドボディ・ミドルルーフ。全長4840mm、全幅1880mm、全高2100mmでトヨタ・アルファードとほぼ同じですから、普段使いでもまったく困ることはないサイズだと思います。
5100形電車の愛称である「Green Mover Max」の名の通り、緑色を基調とした配色で、明るい車内になっています。キャンピングカーの内装色として、「とても好感が持てる」という印象を受けました。

基本的なレイアウトはベースとなった「プラスMR」のままです。「プラスMR」の特徴の一つは「互い違いベッド」です。運転席側は進行方向に、助手席側は後部向きに枕を置くように設定できます。互いの干渉が少なくなるため、「安眠できる」と好評だといいます。

「プラスMR5100」は、抽選販売になった「ホビクル・カープ仕様車」と異なり、「販売台数限定」ではありません。ただ、レクビィの製品ではあるのですが、レクビィ直営店や代理店では購入できず、広島トヨペットからの購入となります。基本的には広島県内限定で、広島県以外の登録にも対応はしてくれるそうですが、手数料などが加算されるとのことです。価格は638万円(2WD)~となっています。
鉄道ファンはもちろん、ユニークな内装に関心がある方は、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
キャンピングカーなのに電車に乗っている雰囲気を楽しめる面白さ。広いキャンピングカーだからこそできる仕様ですね!
ホビクル、バンコン、在米生活が長いと、こうした「日本語」が全くわからなくなりました。