小川フミオのモーターカー
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使い勝手の良さと力強い走り 新型「ポロ」に試乗

最新世代の1リッターエンジンに7段ツインクラッチ変速機搭載

自分はやっぱりコンパクトカー好きだなあと、改めて思わせてくれたのが、フォルクスワーゲン「ポロ」。2022年6月23日に、新エンジンと新しい外観を得て、日本で発売された。乗ると、これがなかなかいい走りを味わわせてくれるのだ。

ポロはいってみればゴルフの妹分。初代が1975年に登場し、現在は2017年に発表された6代目。長いこと続くモデルである。私はいまだかつて自分のクルマとして所有したことはないけれど、折りに触れて運転する機会を得てきた。

ゴルフに対して、コンパクト。これはポロの特徴のひとつだ。ボディサイズでは、現行ゴルフが全長4295ミリ、ホイールベース2620ミリなのに対して、新しいポロは4085ミリと2550ミリ。ひとまわり小さい。

使い勝手の良さと力強い走り 新型「ポロ」に試乗
全長は先代より10〜25ミリ(グレードで差)延びた

それゆえ、使い勝手がいい。コンパクトハッチバック世代である私などは、今回ポロに乗ってみて、改めて感じ入った。ふだんは、SUVだスーパースポーツだと言っているけれど(それはそれで魅力はある)、人間のリアルなサイズって、ポロぐらいのクルマかもしれない。自然な感覚で乗れるのだ。

使い勝手の良さと力強い走り 新型「ポロ」に試乗
フロントグリルにLEDのバーが入るとともに、上位グレードはマトリックスヘッドランプ採用

ポロのもうひとつのよさは、走りだ。小さいだけが取り柄じゃない。最高出力は70kW(95ps)。数値から想像するより、力強い。おとなをたくさん(実際は175センチ以上の男3人)を乗せて、箱根の山道をがんがん上がっていく力を持っているのだ。

同時に、ハンドリングもなかなかのもの。ステアリングホイールを切ったときの車体の動きは、スポーツカーほど過敏でないが、かといって鈍くさくはない。車線変更の不安感もないし、カーブの大きさに関係なく気持ちよく回っていける。

使い勝手の良さと力強い走り 新型「ポロ」に試乗
「ディスカバープロ」というインフォテイメントシステムがオプション(写真はTSI R-Line)

そのときの安定感は、おみごと、というかんじ。ステアリングホイールを切った方向に、すっとノーズが向き、車体の傾きはちょっとおさえめだ(運転したのは専用のサスペンションシステムをそなえた「R-Line」)。

運転が好きなひとなら、ぜったいに好きになると私は思う。ドイツでは高性能版のポロGTIが登場していて、そのうち日本にも入ってくるだろう。でも、このTSIでも楽しい。

新エンジンは999cc3気筒で、ミラーサイクル燃焼プロセスを採用し、可変式ターボチャージャーを搭載。ようするに、燃費を追求しつつ、広い回転域での扱いやすさも実現しようとしている。

ゴルフと基本的に共通のエンジンだが、ゴルフは電気モーターをそなえたマイルドハイブリッドで81kW(110ps)の最高出力を持つ。ポロ用のエンジンにはモーターがつかない。

使い勝手の良さと力強い走り 新型「ポロ」に試乗
写真のR-Lineは専用サスペンションや電子制御ディファレンシャルロック、215/45R17タイヤをそなえる

ポロは、じゃあ、つまるところ、ゴルフをダウングレードしたような存在なのか。そういうと、いやいや、けっしてそんなことはないと私は思う。ここまで書いてきたとおり、日本の市街地に向いているサイズだし、走りのクオリティーも高いからだ。

作りのよい室内に身を落ち着けていると守られているような安心感があるし、シートの出来もよい。TSI専用シートはファブリックなので、レザーより適度にソフト。幾何学的な模様も好感度大。

使い勝手の良さと力強い走り 新型「ポロ」に試乗
TSI R-Lineのシートはかけ心地もデザインもよい

パッケージングといって、外寸に対して室内をできるだけ広くとる設計も、フォルクスワーゲンの真骨頂で、2550ミリと標準的なホイールベースながら、後席空間にも十分な余裕がある。

使い勝手の良さと力強い走り 新型「ポロ」に試乗
おとな2人に充分な広さをもつ後席

メーカー発表の燃費はリッターあたり17.1キロ(WLTCモード)。数値を見ているかぎり、これなら悪くない。同一車線なら先行車追従もレーンキープも全車速に対応して行ってくれる運転支援システム「トラベルアシスト」がボタンひとつで起動するのも、あたらしいポロの特徴としてあげられている。

現時点では同じドライブトレインを搭載する4つのグレードでの展開。ベースモデルの「TSI Active Basic」が257万2000円、「TSI Active」が282万1900円、「TSI Style」が324万5000円、そして「TSI R-Line」が329万9000円となる。

写真=フォルクスワーゲンジャパン提供

【スペックス】
車名 Volkswagen Polo TSI (R-Line)
全長×全幅×全高 4085×1750×1450mm
999cc 直列3気筒ガソリン 前輪駆動
最高出力 70kW@5000〜5500rpm
最大トルク 175Nm@1600〜3500rpm
価格 329万9000円

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