熱々のルー、隅々に丁寧な職人技「デュワン」(千葉市・幕張)

千葉市・幕張の「デュワン」は、前回紹介した検見川の名店「シタール」と双璧をなす人気カレー店だ。創業者である父のデュワン・チャンドさんが同じ千葉市内の青葉店を、息子のディネッシュ・チャンドさんが幕張店を切り盛りしている。
店内の設(しつら)えはシンプルで、派手な装飾などはないが、テーブルがゆったりとスペースを取って配置され、居心地がいい。何よりオープンキッチンの中が見事なまでに清潔で、これはおいしいに違いないと踏んだ。カレー2種類が選べる「カレーランチ」(1030円、以下税込み)を注文。「バターチキン」と「キーママタール」を選び、70円をプラスして、ライスをジーラ・ライスに変更した。

早々に運ばれてきたサラダが、みずみずしくシャキシャキで、よくある付け合わせのサラダとは明らかに違った。ふだんはあまり注文することのないバターチキンだが、前評判がすこぶるよいので、あえて注文したところ、今まで食べた中でダントツにおいしかった。クリーミーでほどよい甘みとコクがあり、しつこさは皆無で、何よりバランスが素晴らしい。ふっくらもっちりのナンとの相性も抜群だ。キーママタールも、大きめに挽(ひ)かれた鶏ひき肉の食感とスパイス感が絶妙だった。

今回はもう1セット、カレーランチを注文してみたが、シメジやカボチャなどが入った「ベジタブル」と、ホールスパイスを贅沢(ぜいたく)に使った「スパイシーチキン」のどちらもきちんと仕事がされていて、職人技が感じられた。前評判のさらに上を行くクオリティーの高さだ。
特筆すべきは、どのカレーも熱々であること。本国インドでは、もともと手で料理を口に運ぶくらいなので、一般に料理の温度は低め。ただ、個人的にはやはりご飯は炊きたて、ルーは熱々のほうが、おいしさは数段アップすると思う。

高温のタンドール窯で一気に焼き上げるナンは、表面が香ばしく中がしっとり。皿からはみ出る大きさで厚さもあり、食べ応えは十分。初めて食べたクミンたっぷりのジーラ・ライスも大正解だった。カレーにはボリュームもあり、この内容のランチが1030円とはコストパフォーマンスも素晴らしい。幕張店は、以前、千葉県内に住んでいた頃に何度も来た運転免許センターの斜め向かいに位置するが、今回が初訪問。評判を知りつつ、今まで行かなかったことをとても後悔することになった。

デュワン 幕張店
千葉市美浜区浜田2-33 グルメ大江戸ビル2F
043-274-2223
https://www.dewan-curry.com/
美味しそう!
地元・千葉に帰ったら行ってみます!
※確かに免許センター向かいだわ〜!
自分も千葉に行ったら、食べに行きます。