常夏の楽園島へ再び 「プライド オブ アメリカ」のハワイ島巡り(前編)

観光地として徐々に復活を始めたハワイ。それに呼応するように客船「プライド オブ アメリカ」も2022年4月からハワイの島めぐりクルーズを再開しました。5月14日、ホノルル港での乗船時には「ALOHA!」のあいさつとランの花のレイの歓迎。甘い香りに包まれて、7泊8日で四つの島、五つの港を巡る船旅が始まりました。
■連載「クルーズへの招待状」は、クルーズ旅の魅力や楽しみ方をクルーズライターの筆者がご紹介します。
スタート地点はハワイ・ホノルル港。乗船条件に従い、2回以上のワクチン接種証明書、48時間以内のPCR検査陰性証明書を提示し、チェックインを済ませ、無事に「プライド オブ アメリカ」に乗船しました。

ロビーではハワイアンミュージックの生演奏が行われ、早くも船内にトロピカルムードが漂います。出港直前のプールサイドでは、ハワイの神々に安全航海を祈る祝福儀式とフラのレッスン。ゆっくりと動き出したプライド オブ アメリカはホノルル港のシンボル「アロハタワー」に見送られて島めぐりクルーズを開始しました。

初日の夕食は、スペシャリティーレストラン(有料)「ジェファーソンズビストロ」へ。ここは、第3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンの名を冠したビストロで、胸像や、書棚のある落ち着いた雰囲気と感じの良いサービスが印象的です。エスカルゴブルギニョン、フレンチオニオンスープ、ロブスターテルミドールを注文し、2年ぶりに食べる外国客船の夕食に舌鼓を打ちました。

神聖な渓谷と、ハワイ最大級の水族館へ マウイ島
翌朝は、マウイ島のカフルイに入港。「ベスト・オブ・マウイ」というオプショナルツアーに参加しました。最初に訪問したのは「マウイ・トロピカル・プランテーション」。40種類以上の作物や植物が栽培されている農園兼農業テーマパークです。トラムに乗って農園ツアーに出発。深紅のレッドジンジャー、色とりどりのプルメリアなどが咲き乱れる植物園を走り、ヤシの並木を通り抜けると、小さな作業場の前に到着しました。

ここで、いったんトラムから降り、ココナツ割りの実演を見学しましたが、鋭利な刃物に実を突き刺し、皮を破る手順は難しそうで、とても素人にはまねできそうにありません。青空の下の果樹園散策も爽快で、紫色のバナナの花や、巨大なジャックフルーツなどを見て回りました。
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