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見た目は「キャブコン?」 広い室内と使い勝手の良さが魅力のバンコン「DD」

リーゼントヘアのようにも見える? 独特なFRPボディをまとった個性的な外観 写真はすべてカトーモーター提供

インパクトのある外観。一見すると、「キャブコン?」と思われそうなこのキャンピングカーは、カトーモーター(新潟県燕市)のバンコン「DD(ディーディー)」です。初期モデルは2005年にデビュー。マイナーチェンジを繰り返している中堅モデルです。

ベース車両は人気のトヨタ・ハイエースのスーパーロング。そこに、同社が「ダブルデルスタイル」と呼ぶFRPボディの架装を施しています。バンコンですので、ベース車のボディカットは屋根部分のみ。一方で、キャブコン並みのゆったりとした空間と大人4人分の常設ベッドを備えています。通常のバンコンでは見られない広さを備えたキャンピングカーと言えるでしょう。

デビューから17年。「DD」はバリエーションを増やすことになり、7月に開催された「東京キャンピングカーショー2022」で取材しました。今回はその変更点も含めてご紹介します。

取り回しはベース車とほぼ変わらない

まず概要をご紹介しましょう。車のサイズは全長5380mm×全幅2050mm×全高2900mm。ベース車は5380mm×1880mm×2285mmですので、長さ以外は一回り大きくなっています。ここで注目したいのは全幅です。車の全幅は、ベース車よりも広くなっています。これは、ベース車の数値にミラー部分の幅が含まれていないためです。ミラー部分を含めた幅は、変わりはありません。つまり、取り回しはベース車とほぼ変わらないということです。

見た目は「キャブコン?」 広い室内と使い勝手の良さが魅力のバンコン「DD」
後方から見るとすっぽりと覆われたような姿が良くわかる

では、気になる室内の広さはどうでしょうか。
室内高=最大約2100mm
室内幅=最大1800mm
これはキャブコンに匹敵する広さです。

見た目は「キャブコン?」 広い室内と使い勝手の良さが魅力のバンコン「DD」
バンコンとは思えない、ゆったりしたリビングスペース

「ダブルデルスタイル」のメリットは広さだけではありません。車両外観を見るとわかるように、ハイエースの屋根に架装が乗っているだけでなく、ボディ左右も5cmずつ、FRPの架装が取り付けられています。この分が「ノーマルのハイエースより広いのか?」と思われそうですが、あくまでもバンコンです。車内はハイエースのままです。

では、この左右5cmずつの二重構造(ハイエースのスチールボディの上からFRP架装を着せたような構造)の隙間には何があるのでしょうか。そこには断熱材が仕込まれています。

窓については、リアゲートを除く居室部はすべて二重窓です。エントランスドアも、通常のスライドドアを排して、片開きドアに変更。キャンピングカー用ドアパーツなのでドア自体にも断熱材が入っていますし、スライドドアより開口部が小さいので熱が逃げません。また、冒頭で申し上げた通り、バンコンなので、ベース車のボディカットは屋根部分だけです。カットを最小限に抑えることでボディ剛性も高いまま、というのもメリットのひとつです。

見た目は「キャブコン?」 広い室内と使い勝手の良さが魅力のバンコン「DD」
運転席・助手席の背もたれを前方に倒すだけで、リビングに向き合う座席になる

使い勝手の良い常設ベッドと収納

バンコンとは基本的に、ベース車両の車体をほぼそのまま使用します。つまり限られた空間に何とかベッドやダイネット(ソファーや食卓)を設える工夫が必要です。通常、ベッドはダイネットを展開して作るモデルが多いのですが、「DD」はハイエースの天井をカットして室内高をかさ上げし、そこにバンクベッド(1600mm×2000mm=大人2人就寝)を架装しています。

さらにリアにも常設ベッド(1400mm×1900mm=大人2人)があり、これで大人4人が就寝できることに。さらにリアの常設ベッドの上部には600mm×1600mmの子ども用ロフトベッドまであるので、最大就寝人数は大人4人、子ども1人となります

見た目は「キャブコン?」 広い室内と使い勝手の良さが魅力のバンコン「DD」
リアの常設ベッドは、車の左右方向に寝る。元々の窓が取り外された分拡幅されているので、サイズは十分だ

これだけ常設ベッドがあれば、面倒なベッドメイク(テーブルを片付けてベッド展開をする手間)も不要。子どもがいないなら、キッズベッド部分は収納に利用してもいいでしょう。ちなみに、リビング部分も展開すればベッドにもできます。展開時のサイズ=950mm×1750mmと構造要件上は1名分のサイズには若干足りませんが(規定は1800mmなので50mm不足)、くつろぎたい時に便利です。

見た目は「キャブコン?」 広い室内と使い勝手の良さが魅力のバンコン「DD」
バンクベッドは車の後方を頭にして前後方向に寝るスタイル

居室前部にL字ソファのダイニング。欧米のキャンピングカーのように、運転席助手席を180度回転させてダイニングチェアにするのではなく、それぞれの背もたれを「対面対座加工」にしており、前方へ倒すだけでテーブルを囲めるようにできています。

見た目は「キャブコン?」 広い室内と使い勝手の良さが魅力のバンコン「DD」
コンパクトにまとめられたキッチン。冷蔵庫にエントランスドアから手が届くのは便利だ

居室中央にはキッチンとマルチルームがあります。キッチンはガラス蓋付きシンク(給排水タンク共に20リットル)と熱源のカセットコンロに加え、電子レンジも標準装備。冷蔵庫はエントランスドアからでも手の届きやすい場所にあり、使い勝手も抜群です。マルチルームは収納として使うもよし、ポータブルトイレを置けばトイレルームにもなります。ただし外部からのアクセスはできません。

見た目は「キャブコン?」 広い室内と使い勝手の良さが魅力のバンコン「DD」
電子レンジも標準装備。ルーフ部にも窓があり室内は明るい

気になるのは収納です。昼間の間、常設ベッド部分に荷物を載せている人も多いでしょうが、寝る時にはどこかにやらねばなりません。それがスペースに余裕のないバンコンの泣き所でもありました。しかし、「DD」は、リアベッドの下を大容量の収納に。前述のキッズベッドスペースも、ロフト形状の収納と考えることもできます(扉はありませんが)。

さらに、ボディの上からFRP架装をかぶせた結果、二重構造になった部分があります。そのすき間をちょっとした収納にあてている部分もあります。例えば、元からついていたスライドドアを取り外したため、本来の開口部は開いたまま。そのわずかなすき間に傘立てやシューズボックスが取り付けられています。

リアのベッドも、元々ハイエースの窓だった部分からガラスを外してあるので、若干ですがベッドスペースは広がっています。左右に5cmずつ、ほんの少しの拡幅が室内の使い勝手を大きく向上させてくれています。

NEXT PAGE新しいバージョンは前向き座席に

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