海の見える駅 徒歩0分の絶景
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瀟洒な駅舎と多島美が待つ終着駅 熊本県・三角駅

明治時代から残る三角駅の駅舎を出ると、天草の島々が見えた

列車を降りてすぐ視界いっぱいに広がる海もいいが、旅の途中に降り立った駅で期せずしてふと目に入る海も、意外に心を揺さぶるもの。しかもそんな海との出会いが、もし旅情あふれる終着駅でのことだったら――。熊本県宇城(うき)市にある三角(みすみ)駅は、ホームと海との間に大きな木造駅舎が建つ、風格ある終着駅。窓や改札口から垣間見る海、そして遠くに折り重なる天草の島々は、目に入るやいなや、旅に来たことを強く実感させてくれた。

連載「海の見える駅 徒歩0分の絶景」は、アマチュア写真家の村松拓さんが、海のそばにある駅で撮った写真を紹介しながら、そこで出会ったこと、感じたことをつづります。

駅舎の窓と改札越しに垣間見た海

八代海(やつしろかい)に突き出た宇土(うと)半島を貫くように走る、JR三角線。その終着駅が三角駅だ。

訪れたのは2016年11月の週末。2両編成の普通列車から、観光客とおぼしき年配の方々とともにホームへと降り立った。足元は真新しい舗装。目の前には明るい黄色に塗られた木造駅舎と、大きな上屋。小ぎれいでありながらレトロなその雰囲気は、ひと目で非日常を感じさせた。

三角駅のホーム。線路の先で特急「A列車で行こう」が待機する
三角駅のホーム。線路の先で特急「A列車で行こう」が待機する

三角駅は、三角港に面している。ただ、海があるのはホームから見て、立派な駅舎の向こう側。視界の遮られたホームを出ようと、改札口へと歩き始めたのだが、すぐに駅舎の窓の向こうが青く輝いて見えた。思いがけずに出会えた海だった。

駅舎の窓越しに海が見えた
駅舎の窓越しに海が見えた

半円と長方形の瀟洒(しょうしゃ)な窓枠が切り取る風景の中には、波の穏やかな八代海と、天草諸島の島々。三角駅は「天草観光の玄関口」とも呼ばれているが、ホームから垣間見た天草の近さは想像以上だった。

そして、海の景色は改札口からも。ホームの途中、「改札口」と大きく書かれたのれんの前に立つと、正面の出口の向こうに改めて海が顔を出した。望遠レンズ越しにファインダーをのぞけば、向かいの戸馳島(とばせじま)の家々もくっきりと見える。

改札口の正面には、天草諸島の戸馳島
改札口の正面には戸馳島(とばせじま)

駅の中からは見えないと思っていた海。それが列車を降りて間もなく、レトロな終着駅の風情に寄り添うように、姿を現してくれた。海が見えた瞬間の感動を味わっていたくて、気がつけば同じ構図でしばらくシャッターを切り続けていた。

予期せずホームに長居することになったが、いよいよ改札を抜けてみよう。

NEXT PAGE駅前の「ピラミッド」からは360度の大パノラマ

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