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シンプルな装備で快適な空間づくりを実現したバンコン「CV390」

天井やドアパネルまで木目加工が施された室内。断熱加工もしっかりされている 写真はすべてキャンパー鹿児島提供

最近、キャンピングカーショーでよく聞かれるのが「高くなったね」という言葉です。確かに、高価格な車が目立つようになりました。ベース車両の値上げ、木材など材料の値上げなど理由はいくつかあります。

これらはその時々の状況に応じてのことなので仕方のない部分もあるでしょう。しかし、もう一因あるとすると、それは「ユーザーのニーズに応えるため」。快適性を求めて、エアコンなどを標準(あるいはオプション)で装備する車両も増えてきました。当然、価格は押し上げられることになります。

そんな流れの中で、価格を抑えることに注力している車両もあります。装備をシンプルにするなど、その手法は各社さまざまですが、リーズナブルな商品を提供しようと企業努力を重ねているビルダーも少なくありません。今回ご紹介するキャンパー鹿児島(鹿児島市)の「CV390」もそんな一台です。

シンプルな装備で快適な空間づくりを実現したバンコン「CV390」
外観からはキャンピングカーらしさは感じられないCV390。グリルのブラック塗装と、アルミホイール&タイヤはオプション

シンプルなレイアウトに入念な断熱加工

ベースはトヨタ・ハイエースの標準ボディ。ポップアップルーフやFRP製の張出窓などはなく、ごくシンプルな外観です。前後の小さなデカールがなければ、キャンピングカーだとは気づかれないでしょう。

気になるレイアウトはどうでしょうか。

シンプルな装備で快適な空間づくりを実現したバンコン「CV390」
2列目シートにはバタフライ式の定番「REVOシート」を採用。簡単操作で前向き・後向き・ベッド展開が可能

2列目シートにバタフライ式シートを備え、荷室部分には折り畳み式の横向きソファベッドをセット。至ってシンプルな構成です。キッチン設備はありません。停泊時クーラー(エンジン停止中も稼働できる、カーエアコンとは別のエアコン)とFFヒーターもありません(オプション設定もなし)。

つまり、車内でゆったりくつろげるソファとベッドを備えた、素泊まり仕様車、というところです。

「それなら普通のハイエースに布団でも持ち込んで車中泊したって同じじゃないの?」と言う人もいるかもしれません。実は見えないところにしっかり、技術が注ぎ込まれているのです。

天井・床・壁、それぞれ入念に断熱加工が施されています。直接目にすることがないので意識しにくいと思いますが、この断熱材があるか・ないかで車内の快適さは雲泥の差。真夏の車内がどんなに暑くなるか、知らない人はいないでしょう。これだけしっかり断熱されていれば、カーエアコンで室内を冷やしておくだけで、しばらくは涼しい環境を保つことができるはずです。

インテリアにもこだわっています。天井や左右の壁、ドアなどにも木目のパネルが施され、シンプルながらとてもオシャレな印象。キャンピングカーというより、最近流行のバンライフ志向の車と言えるでしょう。

操作が簡単なソファベッド

ベッドメークがとても簡単なところもこのモデルの魅力です。バタフライ式シートをフラットにし、ソファベッドの背もたれを平らにはめ込むだけでベッドの完成です。そして実は、このベッドをテールゲートまで伸ばしていないところがミソ。

シンプルな装備で快適な空間づくりを実現したバンコン「CV390」
ベッド展開したところ。2100mm×1395mmと2人旅なら十分なサイズ

テールゲートとベッドの端の間には50cmほどのスペースが設けられています。かさばる荷物がある場合も、ベッドの上を犠牲にせずに置くことができるというわけです。それでもベッドサイズは2100mm×1395mmありますから、大人2人で十分な広さ。ベッド下の空間はスキー道具やスノーボード、サーフボードといった長尺物を積むのに便利です。

シンプルな装備で快適な空間づくりを実現したバンコン「CV390」
折り畳み式ベッドを跳ね上げて収納すれば、広大な荷室が誕生! 普段使いで荷物を運びたいときにも活用できる

ソファベッドは簡単な操作でサイドに跳ね上げておくことができるため、自転車やバイクなど大きな荷物を積むことも出来ますし、普段使いにも活用できます。

シンプルな装備で快適な空間づくりを実現したバンコン「CV390」
ベッドマットを一部立てかければソファとして使える。テーブルの準備はないが、窓際のカウンターがテーブルとして使える

価格を抑えるために装備を限定し、快適な空間づくりに特化した車両である、とご紹介しました。しかしそれだけでは物足りない、電気製品を使いたい、という人もいるでしょう。電源系についてもよく考えられています。

電源系は、最近流行のポータブル電源を利用するタイプ。ポータブル電源だけでなく固定する台座や走行充電に使う12Vソケットなども標準装備されています。キッチンはないけれど、小型のポータブル冷蔵庫ぐらいは持ち歩きたいとか、テレビやパソコンを使いたい、という人にはうれしい装備だと思います。

CV390の価格は、2WDガソリンが350万3800円~です。納期は「半年」を基準にしていますが、コロナ禍でベース車の供給が不安定で影響が出ています。

キャンピングカーライフに必要なものは自分で後付けする、という発想はこのモデルに限らず、価格を抑えるための定石です。一方で、装備がシンプルだと、「DIYできるのでは?」といった声が、よく聞かれます。しかし、内張りを全てはがしての断熱加工や、強度と使い勝手の良さを兼ね備えた家具など、プロならではの仕事が光るキャンピングカーだと思います。

フォトギャラリー(クリックすると、他の写真もご覧いただけます)

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