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松本の台所(「東京の台所」番外編)

〈3〉蔵元に嫁いで53年。妻、母、嫁、酒店おかみの「苦じゃない日々」

松本の台所(「東京の台所」番外編)

〈3〉蔵元に嫁いで53年。妻、母、嫁、酒店おかみの「苦じゃない日々」

1:障子(右)のむこうにはテレビが。折れ戸から廊下、階段に続く

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障子(右)のむこうにはテレビが。折れ戸から廊下、階段に続く
松本民藝家具のワゴンは、昭和43年、松本青年会議所のクリスマス抽選会で当たった
書類ケースの引き出しを抜いてフライパン入れに
漬物や煮物など、おすそわけ時にラップや保存袋をよく使う
階段は2カ所。使わない階段のほうを倉庫代わりに
有孔ボードは自分で取り付けた
台所から茶の間をのぞむ。この奥が土間のある店舗
無水鍋など始終使わない鍋は階段に
<切らしたら困るもの>白蘭(大久保醸造店)。松本の老舗の醤油を愛用。すべて国産原料にこだわった上質な味。日本酒「女鳥羽の泉」(善哉酒造)は自社製品
すりこぎは大姑から受け継いで約150年。木べらは約40年
日清サラダ油(日清オイリオ)。「いろいろ使ったけど、軽すぎず重すぎず。これがベスト」
朝夕は床から冷えるので、マットは2枚重ね
<切らしたら困るもの>冷凍むきえび。忙しいときに手早くボリュームのある料理が作れる
皮を剥いた生の里芋、蒸したさつま芋(右)を冷凍。さつま芋にバター、砂糖を加え、ワンタンの皮で包んで揚げると孫のおやつに
自家製トマトソース。玉ねぎ、トマトを炒め、塩で調味
干し柿を冷凍。よその地域から来た人にさしあげる
調味料は食卓の角が定位置
<切らしたら困るもの>ポン酢(大久保醸造店)さっぱりしたなかにコクと香りがある
ノリタケの器は娘にもたせたら、使わないとのこと。地元の百貨店でよく買う
自宅とひとつづきの広い店舗。銀行を解体し、建材を移築。梁や柱も重厚
日本酒がずらりと並ぶ
草花の手入れも好き。店舗でも、絶やさないようにしている
敷地内の湧き水を使用している自社の酒。毎日の食卓に合う「いつものあのお酒」がテーマ。どれもスッキリと飲みやすい
<切らしたら困るもの>りんご。客に振る舞うので毎年50キロ買う
ご近所からおすそ分けされた野沢菜。家ごとに味が違うので、長野ではよく分け合う
店舗のテーブル。酒を試飲しながらおかみさん中心に話の輪ができる
自宅前の湧き水。平成の名水百選に選ばれ、市民に開放。ひっきりなしに汲みに来る。驚くほどまろやかで、一口で誰にもおいしさがわかる
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