記事本文へ
東京の台所2

〈244〉夫を看取った83歳。初めてのワンルーム暮らしは淡いピンクで統一

東京の台所2

〈244〉夫を看取った83歳。初めてのワンルーム暮らしは淡いピンクで統一

1:壁紙は娘ふたりが選んだ

VIEW ALLBACK
壁紙は娘ふたりが選んだ
手前はベッド、台所の左奥が玄関。ワンルームの間取り
ベッドカバーは長女のセレクト
ふだんはひとりで。娘や孫たちと囲むことも
台所からの景色。小さな机で俳句を詠み、日記を書く
目の前が公園で気に入っている。「子どもの姿や声が聞こえるのはうれしいですね」
電気調理鍋のヘルシオ ホットクック愛用3年目。「毎日の必需品です」
手羽と卵の煮物。酢とみりんとしょうゆで味付け。IH専用コンロで調理。まろやかな酸味がしみている
器はすべて処分してきた。こちらは転居してから買いそろえたもの
マンションはスーパーに隣接。食材は毎日買いに行く
牛乳パックは再利用。「汚れたら捨てて取り換えられるので便利」
入居にあたり冷蔵庫も小型に買い替え
野菜室はティッシュの箱をしきりに
鶏肉、とうもろこし、きのこ。「ひとりなので、少しの残り物でもとっておくと利用できて重宝です」
シンク下。整理整頓は「好きというより習慣になっている」
洗いかごにはつねにレースのハンカチを。「ワンルームだからほこりが舞いやすいの」
今日の作り置き。ナマス(左)としょうがの酢漬け
亡夫が50年余愛用していた益子焼のマグ。自分で豆から挽(ひ)くほどコーヒー好きだった。旧居からこれだけ持参
玄関脇のカウンターを仏壇に。「行き帰りに無事のお願いと感謝をして手を合わせます」
モロッコ調の室内履きもサーモンピンク。長女が買ってきた
<切らしたら困るもの>1959年結婚。それ以来、しょうゆはキッコーマン、塩は伯方の塩、みりんはタカラを使い続けている
食卓の足元の収納には血圧計と薬、文具を
ミネラルウォーターは非常用に常備
緊急事態宣言以降、脳トレのため毎日俳句を詠んでいる
<切らしたら困るもの>チョコレート、のどあめ。「団地時代のお友達と長電話のあと、のどあめをなめるんです。時間? 恥ずかしくて言えません」
<切らしたら困るもの>卵。朝食はパンに卵料理を必ず添える。最近もらった宗田節入りだしじょうゆは卵かけご飯にかける
下段はシャトルシェフ、最上段はホットクック
レミパンはふたが立てられて便利。「レミちゃんの元気にあやかりたいの」
風呂場も拝見。転倒防止のため湯船はなし。シャワーと椅子を使う
冷蔵庫横の隙間。洗濯ばさみは使いかけの食材の封に便利。「ゴムより早いので」
テレビの料理番組はすぐメモをする
徒歩5分のところに家族と住む次女は毎日、30分ほど寄っていく
ときどき、娘たちと3人でおしゃべりやティータイムを楽しむ
作り置きを試食。左は切り干し大根のナポリタン風。オリーブオイル、ケチャップ、みりん、酒、しょうゆ、酢の味付けが驚くほど大根にマッチ。どれも箸が進む総菜だ
<切らしたら困るもの>おいしい無調整豆乳(キッコーマン)、有機純玄米黒酢(内堀醸造)。健康のため毎朝、豆乳に黒酢を大さじ1杯加えて飲んでいる
/