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京都ゆるり休日さんぽ

アートとして、日用品として 京うちわの新たな風 「蜂屋うちわ職店」

京都ゆるり休日さんぽ

アートとして、日用品として 京うちわの新たな風 「蜂屋うちわ職店」

1:哲学の道の西側裏に当たる路地奥にたたずむ

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哲学の道の西側裏に当たる路地奥にたたずむ
藍染めや和紙、金箔(きんぱく)やプラチナ箔などを使ったオリジナルの意匠のうちわが並ぶ
京うちわを作る道具の一部。半円状の刃は紙や生地をうちわの形に切り抜くためのもの。日本でも数少ない道具の職人が、わずかなフォルムの違いにまでこだわった蜂屋さん流のうちわの形に仕立ててくれる
蜂屋佑季さん。2021年12月には友人のフランス人デザイナーとともにパリで展示を行った
桂離宮の襖(ふすま)の市松模様のうちわ(藍、4400円~。以下税込み)
細い竹の骨を60本用いてうちわの面を作る。かつては竹を裂くのも分業制だったが、蜂屋さんは自身で行う
一本一本貼り付けていく作業は、地道ながら最もうちわ制作らしい過程
窓辺には、歴代の京うちわを収めた図録が。驚くような技法や図案も数多くある
でんぷんのりで和紙を貼り、一本一本竹の骨を押さえて密着させていく。でんぷんのりを用いるのは貼り替えや修理が容易なため
編み込んだ和紙やバティック(ジャワ更紗)、シルクスクリーンで図案を摺(す)ったものなどさまざま。貼り地の持ち込みによるオーダーメイドは1本3300円〜
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