初心者でも簡単にできる駐車のコツ 苦手意識を克服し、丘の上のパン屋へ
こんにちは。カーライフ・エッセイストの吉田由美です。
車を運転する時には避けられない駐車スペースでのパーキング操作。ここ数年で増えている「クルマの運転が苦手」という人の多くは、「駐車(車庫入れ/縦列駐車)」を原因として挙げられることが多いのです。
しかし、車の運転への苦手意識を克服すれば行動範囲が拡がり、楽しいカーライフに繋がるはず。中でも公共交通機関では行くのが不便な場所や、荷物の多い買い物などでも時間や天気に関係無く、好きな時、好きな場所に行くことができるのも車があれば可能です。
たとえば最近、友人から聞いた流行りのパン屋さん。横浜のあざみ野にある「丘の上のパン屋」というお店ですが、このお店は最寄りのあざみ野駅からもバスで10分、さらにバス停から徒歩で3分ほどかかります。バスやタクシーなどで行くとなると少し悩む距離ですが、車だったら問題無し。お友達を誘ったり、お友達の分まで買ってくるということでも車なら苦にはなりません。ただ、そんな時でも駐車は必須。というわけで、今回は駐車のコツを教えちゃいます。

■目次
駐車の苦手意識はどこからくるのか
駐車は、車がバックしながらハンドルを動かすため、ハンドルを回した回数とタイヤが左右にどの程度向いているかが分かりにくいです。そのうえ初心者の多くは後続車を待たせていることがプレッシャーになり、さらに同乗者にネガティブなことを言われたりしようものなら駐車が嫌な体験としてトラウマになってしまいます。その結果、「駐車が苦手」=クルマの運転が苦手という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
駐車のワンポイントアドバイス
実際に駐車を行う際のポイントは大きく4つ。
- ハンドルは止まった状態で落ち着いて回す。左いっぱい、右いっぱい、まっすぐだけでOK
- 車のスピードにハンドルを切り遅れないようにする
- サイドミラーを活用する
- 一番のポイントは「後輪」
以上4つのポイントに注目して、こちらの動画を見てみましょう。
車庫入れのポイント(左側からの駐車の場合)

ハザードランプを点灯させ、周囲の安全をサイドミラーや目視で確認しながら止める場所を確認

人が一人通れるぐらいの間をあけてゆっくり前に進み、横を向いたときに右隣の駐車枠右側の白線の延長上に来てたら車を止める

車を止めたままハンドルを右いっぱいに切り、大きくクルマの向きを変えてゆっくり前進。サイドミラー(左)で左側の枠の右の白線先端(枠が無ければ左隣の車の右前角に気を付ける)に左後輪が来たら止まる(45度ぐらい)

ハンドルを左いっぱいに切り、R(リバース)にいれてゆっくりバック。左隣の白線の右前角を踏むようにバックする(白線が無い時は左隣の車の右前角の少し前ぐらい)

左右のサイドミラーと目視で両隣の車とぶつからないように気を付けながら車が白線、または隣の車と平行になったらハンドルをまっすぐにする(見えにくい場合はサイドミラーの角度を変える)

車止めまでまっすぐ後ろに下がる(無ければ後ろに気を付けながら下がって止まる)
実はこの時、ハンドルを操作したのはたった3回。しかも左いっぱい、右いっぱい、真っすぐだけ。つまり落ち着いて、大きく車の向きを変えながらゆっくり行えばこんなに簡単! そして一番のポイントは左側からの駐車なら「左後輪」と左隣の枠の右前角がポイント。
とは言うものの、都心立体駐車場のような駐車スペースや車の向きを変えるためのアプローチの場所が狭いときや、車種によっては何度かハンドルを切り返さなければならない場合もあります。ですが、そんな時でも自分の車の後輪と隣接する車の角が衝突しないように意識するだけでOK。
ちなみに頭からの駐車は、車を出すときに見えない部分(死角)が多くて危険なので私としてはあまりお勧めしません。バックで駐車して、車を出すときには前から出すほうがより安全です。また、駐車が苦手という人は、左右や前後の車両感覚が掴みやすい車を選ぶということも重要です。大きい車よりは小さい車のほうが見やすいですし、フロントが短く、ピラーが立っていて死角が少ない車を選ぶとよいです。また、駐車場の中でも隣にクルマが止まっていなかったり、広いスペースを選ぶというのもポイントです。
新型自動車には便利な駐車支援機能が搭載
最近では、駐車をサポートする機能が搭載されている車も続々登場しています。たとえば駐車したい場所を決めてセットすれば、スイッチを押し続けるだけでハンドル操作やブレーキ、シフトチェンジまで全自動で駐車してくれる機能を搭載した車や、真上から自分の車を見ているような映像がカーナビゲーションの画面に出てきて、周囲の安全を確認しながら駐車することもできる優れモノ。また、夜や暗い場所でもしっかり見えるので、駐車が苦手な人はこういった機能が搭載される車を選ぶのもいいかもしれません。とはいえ、もちろんミラーだけに頼らず、目視も必須です。

「丘の上のパン屋」でお買い物
「丘の上のパン屋」は住宅地にある緑に囲まれたお洒落な一軒家でした。「ここは横浜か?」と思うほど竹林に囲まれていて、7台が止められる駐車場が完備されています。お店は8時にオープンしますが、私が行った日はその前からお客様が待っていて、購入していきました。パンの種類が揃う9時半ごろになるとさらにお客様は増え、その後もお客様が途切れることはありませんでした。

お店の外にテーブルと椅子が用意されていて、そこで焼き立てのパンを食べることもできます。焼き立てのパンの香りは、本当に幸せな香りです。

丘の上のパン屋
TEL:045-530-9683
営業時間:水曜日〜日曜日 8:00~18:00(定休日:月曜日、火曜日)
〒225-0001
横浜市青葉区美しが丘西3-8-8/駐車場7台
https://okanouenopanya.com/
ぜひ、みなさんも駐車の苦手意識を克服してカーライフを楽しみませんか?♪

(写真:山田秀隆 文:吉田由美)