小川フミオのモーターカー

ならではのバランス感覚「プジョー205GTI」

ならではのバランス感覚「プジョー205GTI」

全長3.7メートル

日本で最も人気のあったフランス車の1台が、1984年に登場したプジョー205GTIであろう。コンパクトで速く、非常に洗練されていた。ジャンル的にはフォルクスワーゲンのゴルフGTIがあったが、スタイルも走りの楽しさも負けていなかった。

ならではのバランス感覚「プジョー205GTI」

バランス感覚がフランス車ならでは

ならではのバランス感覚「プジョー205GTI」

座り心地の良いシート

このプジョー205GTIは、205という大衆モデルをベースに開発された。105馬力の1.6リッター(後に120馬力の1.9リッター)を搭載。5段マニュアル変速機を組み合わせた前輪駆動だ。

初期型はステアリングホイールを切る際に多少の力が必要だったが、走り出すと活発に回るエンジンによる、痛快ともいえる加速力が味わえた。一方、乗り心地は意外なほどに良く、大人っぽい味のあるクルマであった。

ならではのバランス感覚「プジョー205GTI」

後席ウィンドウの形も良い

側面から見ると、リアクォーターウィンドウの後端が円弧を描いている。4ドアだったらできない洒落(しゃれ)たスタイルだ。バンパーや車体側面のバンプストップ(ゴムのモール)に入れられた赤の差し色も視覚的な魅力がある。

ならではのバランス感覚「プジョー205GTI」

赤い差し色も効いている

ごくわずか販売されたミドシップの205ターボ16は、世界ラリー選手権で85年と86年に総合優勝し、そのイメージも色濃くあった。先のウィンドウグラフィクスといい、丸みを帯びたボディースタイルといい、このバランス感覚がフランス車ならではである。

ならではのバランス感覚「プジョー205GTI」

ターボ16のエンジンは前席背後に

PROFILE

小川フミオ

クルマ雑誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。新車の試乗記をはじめ、クルマの世界をいろいろな角度から取り上げた記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。趣味としては、どちらかというとクラシックなクルマが好み。1年に1台買い替えても、生きている間に好きなクルマすべてに乗れない……のが悩み(笑)。

最も売れたスカイライン「C110型」

一覧へ戻る

理想のミニバンを追求した「ホンダ・オデッセイ」

RECOMMENDおすすめの記事